見出し画像

怒ってもしゃあない


この前バイト先の社員さんが乗る車に自分の車をぶつけてしまった。
幸か不幸かバンパーを擦っただけで、ボディが凹んだりライトが割れたりとまではいかなかった。
その日は一日ミスが多く、いま思うと疲れていたんだろう。
疲れていたからか一瞬「黙っていようかな…」という考えが浮かんだ。
でも正直に言った。
あたりまえだ。
でも間違えをしたときはなかなか正直に謝れないものだ。
なぜか
怒られるからだ。
なぜ怒られるのがいやなのか。

正直に言って良かった

一瞬「黙っていようかな?」とも思った。
いや、一瞬ではない。
うまくやり過ごせる方法を必死に考えた。
うまく行くと思った。
そんなはずはない。
そう、そんなはずはないのだ。
そこでうまく行くと実行してしまうのがおこちゃま。精神的にはおこちゃまだが、もう結構なお年なので実行には移さなかった。
でも所長に言う勇気はなく、主任に言った。
そして主任から車の持ち主に伝えてもらった。
するとこっちが拍子抜けするほど怒られなかった。
返ってケガがないか心配された。
修理代も格安で納めてくれた。

僕もぶつけられたことがあった。


実を言うと以前当て逃げにあったことがある。
その時は目撃者がいて、ぶつけた車のナンバーを覚えていてくれたこともあり、奇跡的に犯人が見つかった。
犯人が見つかるとは思っていなかったので当て逃げにあったこともすっかり忘れていたころ、警察から電話があり、交番に出向いた。 犯人が見つかったのだ。
真下を向いて小さくなっている女性がいた。
そこで僕はこう言った
「正直に言うのは怖いよね。でもドキドキしたでしょ?あなたも将来子どもを産んだときに胸張れる行動をしようね」
まんまこの前の僕だ。
正直に言う。
ミスをしたときにもっとも大切なのは、正直にすべてを話すことだ。

怒られるより響く


彼女もその言葉を聴いて泣いていた。
後日彼女の親御さんからお礼の言葉と菓子折りをいただいた。
今回、ぶつけた相手から「気にしないで」と言われ、深く反省した。
怒るばかりが能ではないのだ。
イヤなことをされたら怒りたくなる。
でも怒られた方は、その場をやり過ごすことに神経がいってしまい、あまり反省はしていないことが多い。
とくとくと話をされた方が心に響くことがある。
怒ってもしゃあないのだ。
子どもにもそうだ。
いや、子どもにこそ怒らずに、子どもにわかる言葉で説明した方が悪いことをしたと理解できる。
今回はやっぱり人間正直が一番ということと、怒りに任せて怒鳴り散らすばかりが能じゃないというお話でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?