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医療現場へ・・・私の思い

医療従事者とはどんな存在であるべきか。
病院の役割とはなんだろうか。

病院という場に務めて、16年。
何故か、自分の医療従事者としての存在意義が崩れそうになりました。

医療従事者=ただの職業?そんなはずは・・・。

しかし、病院という職場において、患者様が二の次なんて考えられませんでしたが、悲しいことに、ここ数年そう受け取れるような言動が多く見られる気がしました。
まるで、患者様よりも自分の仕事・ルーチンを優先してしまっているかのような、、、。
私が時代に乗り遅れているのか、周囲が変わってしまったのか・・・。
初心に帰り、勉強し直そうと思ったのが、2021年の秋でした。

偶然にも、思い立ってすぐに、
管理職対象のコミュケーション研修が行われ、
この研修を主催した日本即興コメディ協会との出会い
私を大きく変えました。
聞いたこともない手法を使い、緊張した空気をどんどん和やかなものに変化させていく、驚きの連続でした。
彼らはただコミュケーションについて語るのではなく、「インプロゲーム」を組み込んだ体感型の研修を行います。
一つ一つの「インプロゲーム」には意味があり、いわゆるコミュケーション手法に全て通じており、「インプロゲーム」を体感することで、その手法を体に馴染ませ、記憶させることができるのです。

そうか、職場環境の問題なのだ。
職場環境の改善により研修で感じたような和やかな空気感が保たれれば、職員のストレスを減らしていくことが可能になるのではないか、また、職員の心状が安定した働き方になることで患者ファーストにつながるのではないかと思い当たりました。

当然院内でもこのコミュケーション研修を全職員対象として開催することが決まり、私は講師として名乗り出ました。
すぐに日本即興コメディ協会の講座を申し込み、
2022年冬「心理的安全性アンバサダー」を取得。
その後、アンバサダーの上位認定である
「心理的安全性インプロファシリテーター」の講座が開設され、
もちろん第1期生として参加し、2022年春認定をいただきました。
さらに、インプロゲームの幅を広げるために同協会の毎月開催されるワークショップ「YES.AND Dojo」にも参加し、自身を鍛えています。
私を含む心理的安全性インプロファシリテーターの第1期生はアウトプットが活発で、協会のコミュニティ参加者を対象に自ら学びの場を作り、対話をし、日々アップデートを行っています。

私はもっとコミュケーションについて深く学び、
コミュケーションとインプロを自身の中でしっかりつなげるために、
日本医療コミュニケーション協会のコミュケーションアドバイザー講座にも
参加しています。
こういった講座で出会う医療従事者の方は、すでに患者ファーストな考え方を持っており、それを広める為に参加されているようでした。
同じ思いをした方がやはりいらっしゃるんだと嬉しく思いました。

私はこの講座の中で
「医療従事者に求められるコミュケーションの本質は「あなたの誠実」なんですよ」
という講師の方の言葉に心を打たれました。
まさにその通りだと思いました。
誠実さを持って、患者様と向き合う・・・それが医療従事者ではないか!

私が患者様の為にできることは、私の学びを多くの医療従事者へ伝えることだろうと考えています。
職場環境が改善され、ストレスなく働けることこそ、医療従事者の意欲を高め、患者様への対応も思いやりのあるものへと変わっていくと思います。
私が思う理想の病院とは患者様が安心して医療を受けられる場であり、患者様やそのご家族の心に寄り添えるところです。

今私は講座開設に向け、準備を進めています。
私が講師の方の言葉に心打たれたように、私の言葉が多くの医療従事者に
伝わることを願って、活動を続けていこうと思います。

読んで下さり、ありがとうございました。


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