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浪人生の遊び

2014年4月、東京での浪人生活というこれまでとは全く異なった生活が始まりました。家事、お金の管理、勉強、すべてを一人でやらなければいけません。そんな中で、浪人生(私)はへんな遊びを思いつきます。

2014年といえば、消費税8%が始まった年でもあります。寮では朝ごはんと夜ごはんは作ってくれますが、昼ご飯はありません。また、日曜日は1日食堂が閉まっていました。つまり、平日の昼と日曜日は自分で食事を調達する必要がありました。食事といっても、アルバイトもせず勉強しなければいけない浪人生は、お金を稼ぐことができません。親の仕送りを少しずつ使っていくしかありませんでした。お金の管理もしなければならず、めんどうなことばかりです。

そこで思いついたのが、「合計250円ゲーム」です。いま名付けました。消費税が8%になったばかりで、店頭では税抜価格表示がなされていました。その税抜価格をみて、購入する商品の税込合計金額を250円にしよう、という単純なものです。貧乏な私は、近くの超大型スーパー西友へ毎朝足を運び、合計250円(税抜232円)となるように商品を選んでいくのです。おにぎり2個と紀文(キッコーマン)の豆乳をよく選んでいた気がします。合計250円にしておくことで、レジでの会計もスムーズですし、お金の計算もしやすいというわけです。

こうして、浪人生はへんな遊びをおもいつき、実行していたのです。浪人生は暇をもて余し、こういった普通の人がやらないことを思いつくのが得意だと思っています。ただ、このゲームのおかげでわかったこともあります。西友の場合は、1円未満であればすべて切り捨てされ、合計金額が計算されます。しかし、お店によっては四捨五入するところもあって、計算方法が違うのだと感じた覚えがあります。こうして、日常生活にゲームを取り入れて楽しく過ごすことができたのです。

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