見出し画像

交換日記の少女

高校3年生の時、友達に彼女ができました。
その彼女から

「あのさ……ちょっと!○○ちゃんと交換日記しなさいよ!」
「交換日記?なんで?」
「私たちもしてるから!」
「いや、部活とバンドあるから無理!」
「はぁ?いいから○○ちゃんとしなさい!」
「うぅ……じゃちょっと……」
「ちょっとじゃなくて!」

と、完全に私の気持ちなんて最初から無視なんですか。

さて、そうこうしているうちに、翌朝、机に教科書を入れようとすると、何か引っかかります。おや?ノートが入っています。

来た……。

家に帰ってノートを読むと何やら書いてあります。うーん……今日は、もう眠いので明日ね。そして次の日、帰ってから2日分書いて、翌朝、教室の廊下側にある指定のロッカーにブツを入れます。

私の番になったのですが、疲れたので3日分ぐらいまとめて書いてから、指定のロッカーに入れます。だんだん、まとめてから書く日数が多くなってきます。
そんなある日、友達の彼女に呼びだされ

「ちょっと!○○ちゃん泣いてたわよ!」
「えっ?」
「なんで毎日書いてロッカー入れないの?もう!」
「えっ?そういうものなの?あれって……」
「あったり前でしょうが!何考えてんのよ!」
「はぁ……知らなかった……」
「もういいから○○ちゃんに、謝んなさいよ!」

私?だって交換日記がそういうものって知らなかったんです。
ちなみに、この話をすると、みなさん、同じように私を責めます。
さらに、この友達の彼女。次に違う子を紹介してくるのです。

次の少女へ続く……

2012年1月 飼い猫を撮りたくてミラーレス一眼カメラを購入 | 現在は ライヴ写真を主軸に撮影 | 過去の私小説とそのイメージにあった女性を今後撮影予定