僕はミールプランを辞めた。
僕はミールプランを辞めた。
こうして僕は奴隷のような制度から解放され、昼食の場所を決める自由を手に入れた。
しかし、ここで気づいてしまった。昼をどこで食べるかを決めるのが思っていた以上に面倒だということに。店の混雑具合、値段、気分などを考慮し、その日にどこで何を食べるかを決めるという作業は簡単ではない。だったら昼食は学食!と決められていた方が良かったのではないか。
似たような経験をしたことがある。
僕の母校には制服があった。
道路を挟んで反対側にある高校は私服で良かったので、その高校の生徒を羨ましく思っていた。ところが高校を卒業して制服から解放されると、自分で服装を決めるのが意外に面倒なことだと気づく。
ミールプランと制服は、僕から自由を奪っていた。
僕は「彼ら」に束縛されていた。
しかし、今思えば、縛られていた日々は幸せだったのかもしれない。
何かに縛られていたい。
誰かに束縛してほしい。
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