鬼とは何か?

群馬県 鬼石おにし神社を後にし
埼玉県 鬼鎮きじん神社へ向かった。


東武東上線 武蔵嵐山駅より徒歩18分ほど




参拝を終え、本殿裏の木の周りを
まわっていると、ひとりの男性が
こちらを見ている…


(あれ、ここに入るのまずかったかな…


そう思った瞬間

「中に入られますかー?」




なんと鬼鎮神社の宮司さんだったのだ。


「今、閉めたところなんだけど
あなたのために神様起こしましょう」


と、本殿内の明かりをつけてくださり
御由緒を伺ったあと


「あとはここに座ったり
写真撮ったりお好きにどうぞ」



宮司さんが、祝詞を奏上する場所に
座らせていただき手を合わせると
鬼の本来のエネルギーが伝わってきた。


それは、とても優しく温かいものだった。
鬼鎮神社は全国でも四社しかない
鬼を神様として祀る神社である。



ここで伝えられたことは


鬼の本来のエネルギーを伝えていく。
隠された存在たちを「正氣」
正しい氣(エネルギー)に戻す。


鬼は隠された存在であり、
隠された部分は誰の中にも存在する。
だからこそ鬼を外に追いやるのではなく
その鬼と向き合うこと。


隠された部分と向き合うことが
正氣に戻る近道である。
鬼も神様ー
忌み嫌うものではない


鬼は強い。
強いからこそ隠されてしまった。


だからこそ、土地や神話の中だけでなく
わたしたち一人ひとりの中にある「鬼」もまた
本来の力を発揮されては困る存在によって
「封印」されたものなのだろう。



その言葉や概念は
親や学校、世間や社会で
無意識のうちに刷り込まれる。


それが呪縛となり、
自分のうちに「鬼」を作り出してしまう。


本当は違うと気づきながら
飲み込んだ言葉


本当はこうしたいと思いながら
貫き通すことができなかった想い


肚の底に積もっていった
あなたの本音たちが閉じ込められ
隠されたものが鬼となり
あなた自身に気付いてほしくて暴れだす。


あなたが本音から逸れた選択をする度に
「それは正氣ではない」
「本来のあなたではない」
と、鬼が教えてくれているのだ。



あなたは誰の声を採用して生きているか?


今の自分(だと思っているもの)は、
どんな声を採用して作られたか?


あなたがこれまでに飲み込んだことは
なにか?



どうか、あなたの中の鬼に
耳を傾けてみてほしい。



人の心の中で起きていることも
その土地で起きていることも
神話の中で語られていることも


結局のところ同じである。



氣づきし者から
立て、立ち上がれー



己の中の鬼を見つけ出し解放できるのは
呪縛の声を採用し続けてきた
自分しかいないのだ


一人ひとりの解放、正しい氣に戻ることが
今の日本を変えていくし
これからの日本を創っていくことに
繋がると、わたしは思っている。



つづく

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