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1月25日、サウンド・オブ・ザルツブルク!ビーバーの祭壇または宮廷用のソナタ集から溢れる花々しさ!

フロリアン・ドイター(ヴァイオリン)とモニカ・ワイズマン(ヴァイオリン)が率いる、バロック・アンサンブル、アルモニー・ウニベルセルの演奏で、ビーバーの祭壇または宮廷用のソナタ集。
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1670年来、ザルツブルク大司教の宮廷に仕えた(1684年には、楽長に... )、ヴァイオリニストにして作曲家、ビーバー(1644-1704)が、司教領主の宮廷の、聖俗、様々な行事で演奏できる音楽として書いた"汎用"ソナタの集成、全12曲からなる、祭壇または宮廷用のソナタ集(1676)を聴くのだけれど... それら行事でのファンファーレとして書かれた、トランペットによる二重奏曲、全12曲も織り交ぜ、奏で、17世紀のザルツブルクを再現...

いや、トランペットによる目の覚める吹奏で幕を開ける、祭壇または宮廷用のソナタの数々!で、イタリアに近かったザルツブルクならではの感覚だろうか?ふわっと花々しい!何だかモーツァルトを予感させる花々しさ、感じられ、すっかり惹き込まれた。一方で、"汎用"ソナタだからか?ビーバーらしいケレン味は薄め... いや、薄いからこそ生まれる典雅さ、印象的で... そこに、宮廷音楽家としてのプロフェッショナルも見出す。

そんなビーバーを聴かせてくれたアルモニー・ウニベルセル... まず耳を捉えるのは、さわやかトランペット!そのサウンドに触れれば、『サウンド・オブ・ミュージック』の風景(ザ・ヒールザラーイ・ウィザ・サウンドブ・ミューズィーッ... の、あの牧歌的な!)、頭に浮かぶ... で、ザルツブルクの宮廷の行事いろいろが、花々しく繰り出されて、典雅にしてほんわか... 嗚呼、すでに、春めいている。

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