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8月9日、海を渡ったクライスラーとコルンゴルト、渡って引き立ったウィーンが魅惑的だった。

オーストラリア、北米から、ヨーロッパへと渡ってきたメンバーで構成される、シュトゥットガルトを本拠地とするヘーゲル四重奏団が、アメリカへと渡ったオーストリアの作曲家、クライスラーとコルンゴルトの弦楽四重奏曲を取り上げる、"FROM VIENNA TO HOLLYWOOD"。

結婚によりニューヨークを拠点としていたクライスラーだったが、1914年、第一次大戦(オーストリア軍の大尉としてヨーロッパで戦っている... )が勃発すると、アメリカの敵国人となってしまい、音楽活動がままならなくなる中、作曲された、弦楽四重奏曲(1919)... 1933年、ナチスによるオーストリア併合によりアメリカへと亡命したコルンゴルトが、第ニ次大戦末に作曲した、3番の弦楽四重奏曲(1944-45)... アメリカで書かれた2作品...

なかなかに興味深い組み合わせなのだけれど、まずは、クライスラーの弦楽四重奏曲!こういう作品があったこと、知らなくて... てか、弦楽四重奏曲なんてイメージなかったものだから、新鮮!ウィーンの伝統とクライスラーらしいスウィートさが、アメリカという新しい土地で刺激を受けて、モダンには至らないまでも、一味違った魅力を放つ!

続く、コルンゴルトの3番の弦楽四重奏曲は、クライスラーの延長線上にある音楽で... コルンゴルトらしいロマンティックにしてポップ(ハリウッド的?)な感覚に彩られる。で、クライスラーもだけど、アメリカに渡り、かの地の感覚が加わることで引き立つ、ウィーンの香り!ちょっとチープにも思えるのだけれど、そのあたりも含め、魅了されます。

という、海を渡っての表現に注目する"FROM VIENNA TO HOLLYWOOD"。自らの存在も重ね合わせつつ奏でたヘーゲルQ。このテーマ、とても現代的だなと... 一方で、20世紀に、ちょっと浮いているように感じられる、19世紀、ヨーロッパの芳しさ、絶妙に音にして、オールド・ファッションを魅惑的に響かせる妙、素敵。

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