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さぶすクラシック日誌。2023年版!

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毎日、1タイトル、スポティファイでクラシックの新譜を聴いてみた。
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#ハイドン

2月27日、いや、ワクワクしてしまった!ハイドンの交響曲はエンターテイメント!

ジョヴァンニ・アントニーニのハイドンの交響曲のシリーズ、"HAYDN 2032"、NO.13、"HORN SIGNAL"、イル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏で、31番、「ホルン信号」、59番、「火事」、48番、「マリア・テレジア」、キャラの立った3曲! ALPHA/ALPHA692 18世紀、ヨーロッパにおけるチャルメラ的な?ホルン信号(当時、狩りや郵便でお馴染みだった... )で派手に始まるから「ホルン信号」、31番(1765)に、エステルハーザ("ハンガリーのヴェル

2月26日、コンチェルトに、アリアに、18世紀をチェロで華麗に俯瞰!

フランスのチェリスト、クリスチャン・ピエール・ラ・マルカが、ジュリアン・ショーヴァン率いるル・コンセール・ド・ラ・ローグの演奏で、ハイドンの2つのチェロ協奏曲を軸に、バロックから古典主義へ、18世紀の多彩な作品を取り上げる、"legacy"。 naïve/V7259 18世紀のチェロ協奏曲といえば、この2曲ですね... ハイドンの2つのチェロ協奏曲!に、レヴィンの補筆で、モーツァルト、未完のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための協奏交響曲(K.320e)、そして、ポルポラの

2月24日、成長著しいハイドン!エステルハージ侯爵家の副楽長に就任して、間もない頃の交響曲...

ハイデルベルク交響楽団のハイドンの交響曲全集、Vol.27、ヨハネス・クルンプを音楽監督に迎えての3タイトル目、エステルハージ侯爵家の副楽長に就任して間もない頃、3番、33番、交響曲B(108番)、14番。 häenssler CLASSIC/HC22077 チェコのモルツィン伯の楽長となるも、伯爵の経済状況の悪化であえなく解雇... が、程なく、1761年、ハンガリーの大貴族、エステルハージ侯爵家の副楽長のポストを得たハイドン(1732-1809)。そうして、侯爵家のオー

2月22日、18世紀の瞑想音楽と21世紀の現代作品が生み出すケミストリー... 『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』の懐の大きさに驚かされる。

アンドレアス・シュペリング率いる、カペラ・アウグスティーナの演奏で、ハイドンの『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』と、それに呼応する現代の作品、ベルドゥの「シェバ」... CAvi Music/8553518 スペイン、カディスにある"聖なる洞窟"、サンタ・クエバ祈禱室にて、四旬節のクライマックス、聖金曜日に集った会衆を瞑想へと促す音楽として、カディスの司教から委嘱された、ハイドンの『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』(1786)。今、改めて、その機会音楽としての性

2月21日、18世紀後半、ウィーンっ子たちを沸かせた"魔法オペラ"に迫るアリア集、"ZAUBEROPER"!

ドイツのバリトン、コンスタンティン・クリンメルが、ルディガー・ロッター率いるホフカペレ・ミュンヒェンの演奏で、18世紀後半、ウィーンっ子たちを沸かせた"魔法オペラ"(『魔笛』とか!)に、同時代を彩ったイタリア・オペラからのアリアを歌う、"ZAUBEROPER"。 ALPHA/ALPHA892 モーツァルトも楽曲を提供したシカネーダーによるジングシュピール『賢者の石、または魔法の島』(1790)に、その兄弟作(同じくシカネーダーの台本... )、モーツァルトの『魔笛』(179

1月2日、何となく、お正月は、古典主義?端正な音楽で、折り目正しく、ハイドンの、朝、昼、晩!

アシュリー・ソロモン率いる、老舗のピリオド・アンサンブル、フロリレジウムが、編成を拡大しての、ハイドンの交響曲、6番から8番まで、「朝」、「昼」、「晩」。 CHANNEL CLASSICS/CCS44722 1761年、ハイドン(1732-1809)、20代、最後の年、エステルハージ侯爵家の副楽長に就任した頃、作曲された交響曲、6番、「朝」、7番、「昼」、8番、「晩」。バロック期の合奏協奏曲の構造(コンチェルティーノ=ソロ集団とリピエーノ=オーケストラによる... )を残し