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音野里たより(11)〜雪のち雪〜

いきなり寒くなったのである。
12月にこれだけ雪が降るのは久しぶりだ。
音野里も雪に覆われてしまった。

畑もまっ白。
野菜が見えない。
でも大根の中心部だけは見えている。
どうやってるんだろう。
発熱してるんだろうか。

野生の動物たちはどうやってこの寒さを凌いでるんだろう。
雪の畑を歩いてみたら、小動物の足跡発見!
イタチかアナグマか分からないけど、うろうろしてたらしい。
柵内にはないので野菜は無事みたいだ。

2日後、畑に行ってみたら雪はようやく溶けていた。
野菜たちは雪に疲れてぐったりしていた。
でもさすが我が畑!みんなしぶとく生き延びている。

そして、柵の周りではイノシシがあちこち掘りまくっていた〜!
この雪で食べ物が見つからないのかなあ。
あちこちヒモで結界を張っているが、数カ所切られていた。
冷たい手をこすりつつヒモを張り直した。
野菜の皆さん、頑張ってね〜!

ところが、その翌朝再び雪が積もってた〜。
ようやく溶けたのも束の間、再び雪に覆われてしまった。
野菜の皆さん、大丈夫だろうか。
ボクの手はとっくにしもやけにやられてしまってる。
なんとか耐えていただきたい。

虫に耐え、イノシシに耐え、病気に耐え、雪に耐え、
そして、最後はニンゲン様に食べられるのだ。
それが野菜の人生〜。

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