大好きな漫画
6連休が終わって仕事に戻った。
当然だり〜と思いながら出勤するわけだが、身体は元気なわけで思いの外よく動く。
結果としては割と気持ちよく働く事ができた。
それはさておき、今日大好きだった漫画の連載終了が発表されてしまった。
連載終了と言っても打ち切りに近く、更にその打ち切りの中でもかなりタチの悪い終わり方。
こんなネガティブな話題で検索に引っかかりたく無いので敢えて作品名は伏せる。
人に見てもらうためには作品名を書くという、ある種の図太さも必要なのかもしれないけど。
ただ、自分の「いい人でいたい」というポリシーに何となく反するので見逃して欲しい。
自分は普段、漫画やアニメ、映画やテレビ、更には音楽に至るまで、所謂マスメディアというものにあまり触れる機会がない。
どうも一つの事を集中して観るのが苦手だ。
しかも、昔から色々な作品に触れていなかった分、どうしても作品を鑑賞するまでにロスするエネルギーが他人よりも多い。
結果として周りの人と話を合わせ辛い、薄っぺらな人間が出来上がってしまった。
時たま漫画も買って読むのだが、これも続かない。
初めて読む作品は1巻から3巻まで買うのだが、大抵その先は買わずに読み終えてしまう。
続きが気にならないわけでは無い。
わざわざ買うほどではないなってだけ。
今日、連載終了が発表された作品はそんな自分が単行本を予約してまで読んでいた数少ない漫画だった。
正直言って大ファンだったと思う。
中高生の頃、声優やアナウンサー、俳優といった芸能の世界に憧れた時期があった。
自称マスメディアから遠い人間が何言ってんだ、と思われるかもしれない。
でも、中高生なんてそんなもんだと思う。
ぶっちゃけ今でもなれるならなりたいけども。
その漫画は俳優の世界を取り上げた作品だった。
ある日、Twitterで一話のみ無料で公開されていたのを見かけて読んだのがきっかけ。
予想以上に面白く、久しぶりにワクワクしたのをよく覚えている。
その日のうちにAmazonで単行本を注文した。
単行本が届いて初めて出版社と掲載誌を知った。
いい意味で”ぽくない”という印象があった。
作家も会社もチャレンジしてるんだな、と思うと何故か少し嬉しかった。
それからというもの、しっかり作品にハマった。
何周も読んだし、友達にも薦めた。
「漫画を薦めてくるなんて珍しくない?」と言われた。
掲載紙の掲載順が気になり、本誌組の友達に上から何番目か見てもらったこともある。
センターカラーの週は嬉しかった。
家族が読むかもしれないからリビングに置いたりもした。
ゼクシィをローテーブルに置く、プロポーズ待ちの同棲彼女の如く。
そんな大好きな漫画が先日Twitterのトレンドに入っているのを見かけた。
「アニメ化!?」
そう思い、脳で考える前に脊椎でスマホの画面をタップした。
画面に映ったのは原作者の性犯罪を取り上げた記事だった。
頭が真っ白にーという程ではないが、悲しい気持ちになった。
真っ先に連載続行の可否が気になったが、俳優という専門的な分野を扱っている以上、作画担当独りでの続行は不可能だとすぐに察した。
それに、性犯罪なんて人を酷く傷つける卑劣な罪を犯している以上、原作者の作品への復帰はあってはならない。
例え、作画担当のみでの続行が可能だとしても、被害者の方の心情を考えると打ち切るべきだ。
ましてや相手は未成年。
掲載紙のターゲット層から考えると、加害者のファンであった可能性もある。
そんな人を傷つけるなど言語道断だ。
今、原作者が何を思い、考えているのかは想像できない。
だが、被害者の方とその家族、作画担当の先生や出版社、ファンに大きな迷惑と失望をふっかけていることはどうか自覚してほしい。
個人的にアーティストやスポーツ選手等の有名人はファンや関係者のために健康に清く生きる義務があると考えている。
本人一人の身体ではない。
原作者にはその意識がなかったのか。
そして今日、連載終了が発表された。
当然の対応ではあるが、出版社と作画担当の先生はよく決断したと思う。
好調だった漫画を打ち切るのは相当な勇気が必要だろう。
特に作画担当の先生からするとメインの仕事が急に無くなるのだから、その苦悩は推し量れない。
ただ、一ファンとしても連載を続けるのは許せなかった。
大好きな漫画が打ち切りとなったことで、また漫画から遠い日が戻ってくる。
次の単行本がいつ発売か調べることもないし、特典の有無を気にすることもない。
またそういう作品に出会う日も来るとしてもかなり先だろう。
ただ、今回の被害者の一人ともいえる作画担当の先生にはどうにかして新しく連載を持ってほしい。
作品を通じて先生のファンになったわけだから、やっぱり幸せになってほしい。
読み続けることができるかはわからないけど、もし新連載の単行本が出たらまた買うつもりだ。
またハマれることを期待して。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?