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川崎フロンターレ戦、そしてFC東京戦。

今週諸事情により火曜から川崎戦のおさらいしてレビュー、最終戦のFC東京戦の分析してプレビューの日程的厳しさ(選手みたいな言い方w)にぶつかったまさかのリーグ最終週。

川崎戦を振り返りながらそしてマリノスの過去の試合と合わせて、FC東京戦のプレビューをやろうと考えました。
なので川崎戦のおさらいはいつもみたいに試合全体を振り返るよりはFC東京戦に結び付きそうな局面をピックアップしていこうと思います。

いつもとかなり違う形式になると思いますがヨロシクお願いします!!

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目次

1.なぜ川崎は4失点もしたか?

2.川崎が盛り返した理

3.FC東京、マリノスのスタメン予想

4.FC東京が4-0で勝つ為に何をするか?

5.マリノスが優勝するには?

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1.なぜ川崎は4失点もしたか?

この試合のプレビューで書いた
https://note.com/otonohatb/n/n037e1bdc5c32

「川崎の弱点はマリノスの強味になっている部分が非常に多い。」

というのがまさに的中した試合となった。

この日の2点がまとめて集約されていた前半6分のシーンを紹介。

マリノスの先制点まで家長が畠中とティーラトンの中間ポジションをとる立ち位置を取った。

GK朴にボールを下げるとそのまま家長が前残り。フリーになったティーラトンに朴がパス。

慌てて田中と大島がスライドし対応にいくと絶妙に2人の間にマルコスが入ってボールを受ける。

更にライン間に侵入した松原がボールを受ける。エリキへのパスはオフサイドになったが先制点と2点目の布石となっていた。

・家長の守備での前残り
・チームが連動してプレスがいけない時がある
・それ故にライン間がハッキリと空く時がある

1,3点目の
・クロスからの失点が多い
4点目の
・最終ラインで判断&パスミスが出る
川崎がどの試合でも覗かせる弱点であった。

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2.川崎が盛り返した理由

しかし流石、川崎とも言えるシーンも沢山あった。
先制されて修正に入る。
家長が中間ポジションをやめ明確にティーラトンに付き、全体の守備もCBからの経路を遮断するミドルブロックに変更。
足元の巧い畠中の左サイドはミドルブロックを重んじ、右サイドに誘導出来ればハイプレスも試みる時がある。
先程のティーラトンの様に空いてしまう選手が無くなり対応が明確になると、ラインも統率されコンパクトにもなり、川崎も徐々にボール保持の時間が出て来た。

進化したマルコスシステムのマリノス

・ゾーン1を突破する立ち位置の判断、スピードの速さ
・ライン間に自由にふらつき相手CHに意識させ、かつ自分が囮になり他の選手にライン間を使わせてしまう今のマルコス
・圧倒的なスピードで最終ラインに裏取られるのを意識させ、ラインの押し上げを躊躇させてしまう前線
・CBに圧力を掛けてもGK朴で回収

Jにおいてマリノスが体力ある前半で相手チームが4-4-2ハイプレスで追い込むのは簡単では無いと感じた。

話は試合に戻る。
ボール保持も出来る様になった川崎はRCH田中を中心に(ボールタッチ数チーム最多82回)マリノスのSB脇を狙ってきた。
(家長は内に入るのでLSH阿部を狙う事が多い。)

また一度最終ラインに戻してからのSB脇も狙う。

川崎は
・ゾーン1を突破するとSB脇を狙った。

そしてマリノスを押し込み、中央でまたボールを奪い返すとサイドと見せかけ最終ラインの背後を狙う。

川崎は
・マリノス陣内に深く侵入すると最終ラインの背後を狙った。

逆にこれはマリノスがどの試合でも見せる弱点でもある。

後半からLSHに長谷川、CFにレアンドロ・ダミアンを投入。
よりシンプルにサイド&縦にボールを送り、サイドからはダミアンの高さを活かしクロスを供給。
川崎は一点返す。

鬼木監督は家長や小林を重宝し、ボールサイドにオーバーロードして選手間の距離を縮め細かくパスを繋ぎ崩すスタイルを重んじながらも、ロングを使ったりバランスを取る現実主義者的一面も覗かせる。
だがマリノス戦でダミアンを活かす様な戦い方をスタートからするプランを確立していたらこの試合は分からなかったかもしれない。
この辺、川崎ファンの方がどう考えているのか知りたい部分でもある。

この試合のレビューは終わり。
プレビューと合わせて読んで貰えれば試合を掴んで貰えると思います。

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3.FC東京、マリノスのスタメン予想

レビューの黒太文字部分を覚えておきながら
ここからはプレビュー。
FC東京戦の話に移る。
ディエゴオリヴェイラ、永井負傷。
室屋累積出場停止。

4点差で勝たないといけない状況で絶体絶命のピンチ。
最近の試合のメンバーや試合を見てスタメンを考えてみた。

システムは4-4-2。
今シーズン神戸戦の3バック、サンペール対策で4-2-3-1にした以外は全て4-4-2。
永井が強行出場しなければナサンホ、田川が2トップ。
中盤左から東、高萩、橋本、三田。
最終ライン左から小川、森重、渡辺、岡崎(オジェソク)
GKは林
を予想。

CFにジャエルをチェックしたが前節のU-23にも出場してなく序列落としている。体も絞れてない上にプレスの質を考えても難しいだろう。

高萩の位置も考えたが今のマリノスの攻守のスピード感、完成度を考えるとCHに守備能力と連携の高さが必要と考えた。
高萩と橋本のコンビは変えれないだろう。

RSHには今の東京の一番の得点源の三田は先発させたい。
LSHは長谷川監督が絶大な信頼を置く東で。

最終ラインでRSB室屋の代わりはオジェソクが妥当だろうが個人的に岡崎(途中投入含め)が有り得ると考えた。(理由は後ほど)

マリノスは扇原の代わりに渡辺が入り、後は変わらず4-2-3-1。

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4.FC東京が4-0で勝つ為に何をするか?

スタメン予想からですが長谷川監督の気持ちになって4-0で勝つ為にどうするか考えてみた。得点の少ない東京はいつもと変えれない部分と変えなくては点を取れない秘策をミックスしてくるか?
前半を2-0で終われば精神的にも変わってくるはず。

まずは試合スタートはミドルブロックで構えるだろう。
今のマリノスのビルドアップ完成度考えるとハイプレスで剥がされ序盤に失点は避けたい。

もし隙を見て仕掛けたハイプレスでマリノスが渡辺を使ってきた時に引っ掛けれれば本人も動揺し、マリノス全体に影響を与えれるかもしれない。

自慢の強固な4-4のブロックに引き込み、マリノスのSBの裏のスペースを2トップが突くか。
チアゴか畠中を中央から引っ張りだし、カットインシュートorクロス。
前回対戦のナサンホの先制点のイメージ。

またはマリノス陣内に近付ければ素早く裏のスペースへ。
こちらは前回対戦2点目の永井の得点。

また崩しきれない場合はシンプルにCKを取りにいく。
最近一番の得点源の三田の精度の高いキックに加え、マリノスには高さのある扇原がいない。
マリノスにとってセットプレイは一番危険だと考える。

東と三田が一列内に入り、大外高い位置に上がった小川へ供給。
マリノスのハイプレスの中でCHが素早くセンターレーンを使うか?

後ろ3枚にするか?
後ろ3枚にCHが最終ラインに降りるか、

左へスライドするか。
岡崎がRSBで出場した時の右からのロングボールには期待を感じたからだ。また対人能力の高さでマテウス封じを任せるか?

また最終ラインはプレスが掛かると、東京はGK林に渡しシンプルにロングボールも多い。
林に時間が与えれれば高萩(183㎝)が移動して、喜田(169㎝)と渡辺(165㎝)のどちらかと空中戦でマッチアップ出来る。東も180㎝ある。
競り勝って裏へ。

また後半になるとRSB岡崎(181㎝)が大外の高い位置を取りティーラトン(171㎝)との空中戦。
セカンドボールを三田、競り勝ったボールを田川がそのまま裏へ。

因みに田川とナサンホはスピードタイプで上背無い中でもライン間で受けてボールを収める能力の高さを前節浦和戦で感じた。

後半途中から入り、最近流れを変えているユインスがいる。左からユインス、ナサンホ、田川の3トップ気味にする可能性は高い。

最後にはパワープレイを敢行。
3-0でこの状態だけには絶対したくない。 
プレビューしてみると想定も出来るケースだと感じた。

最後におまけ。
(ハイハイと流しながら読んで下さいw)
試合開始直後の4-1-4-1。
CFが田川、橋本がマルコス番。
田川が畠中には厳しいプレス、チアゴは完全放置し前へ誘導。
チアゴが上がったスペースに永井(ナサンホ)、東が侵入し一撃で仕留める。
そして4-4-2に戻る。
W杯で記憶新しいメキシコがドイツを沈めたオソリオ戦術。。

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5.マリノスが優勝するには?

マリノスは普段通りにやれば良いだろう。
ボスの思考や発見を見ると満員の観客の前で攻撃的なサッカーをして勝つという姿勢を感じる。

まず渡辺がどんな入りが出来るか?
ビルドアップの中心左サイドではマテウス、マルコス、渡辺、ティーラトンと人数を掛けてボール保持を高めて、田川が下がってケアせざる得ない状況を作れたら理想だ。
試合開始はやみくもにセンターレーンを使わず左サイドで安定させ渡辺にも安心をもたらしたい。

右サイドは松原、仲川とシンプルに手数を掛けずに攻めきりたい。

前線3人は最終ラインの裏を積極的に狙う。

東京が強固な4-4のラインを作るとマリノスはどうするか?
東京はこの形が作れると相手のボールサイドの人数でSBとSHが対応を変えながらもCHがチャンネルを埋める。
マリノスはサイドからの低いクロスを中央まで供給するのも難しいし、攻め崩すのも難しい。
中途半端なボールロストは避けて、ゆっくりとパスを回しシュートで終わらせる意識を高く持っていきたい。

個人的に期待したいのはマテウス。
前節浦和戦で立ち位置や周りとの関係に疑問があったマルティノスだが(浦和全体にバラバラ感がある)、彼の強引かつ意外性のあるドリブルやシュートは東京にとって嫌だろなと感じた。
マテウスのパルプンテは東京を混乱させれる気がする。

エリキは東京戦の一番のキーと思っている。
守備においてGK林にボールが渡ると猛然とプレスを掛け質の高いロングボールを蹴らせない様にしたい。

また東京の最終ラインも湘南戦の様にミスを起こす可能性がある。即時奪回の意識でチャンスもありそう。

また東京はネガトラ時や疲れが出てくる中でライン間が空きCHが1人戻れなくなるケースがよく見られた。
かつCFが降りてCHの脇で受けると曖昧な対応をしてしまうケースも多い。
エリキは裏を狙いながらも、CH脇に降りてマルコスとコンビネーション。

そうなると仲川の選択肢は広がる。
仲川はそこから内に侵入し左足で巻いてゴール。
縦に突破して右足でクロス。
イメージしたい( ˘ω˘ )

守備に於いてもマリノスは個人がどんどんとデュエル勝率も高めている。サイドにスペースを与えても中央を破られせない意識も高くなってきている。
そしてハイプレス&即時奪回で蹴らせない事を第一に恐れず臨むはず。
試合後半になれば川崎戦の様にWGもしっかり守備に戻り堅めながらショートカウンターに備える事も出来る。

交代もケイタは必ず出場するとして、和田や高野もいる。
そして最後のパワープレイ対策でティーラトンのところに伊藤(もしかして栗原勇蔵が!!)
はボスの性格では考えにくいが死に物狂いできた東京に最後想定してもよいかもしれない。

決して簡単な試合にはならないだろう。しかし今のマリノスのサッカーを油断せず貫け通せば優勝は見えてくると思っている。
そして僕達はそれを信じて試合が終わり訪れる優勝の瞬間をとにかく一番にイメージして応援したい。

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