見出し画像

外の世界をなーんにも考えず、心を休める。

無職になって、早1ヶ月。
どこにも行けないけど、もともと引きこもり体質。特に夏は外に出る方がうつになる。ヒマだなーと思うこともなくそれなりに楽しく過ごしている。

この時間は、これまでめちゃくちゃ頑張ってフルタイムで働いてきたご褒美だ。

20歳からずっとうつ状態だった私に、精神科の先生は何度も休むことを勧めた。でも非正規は、休職ではなく無職になってしまう。辞めたって誰が養ってくれるわけでもない。

そんな状況を、結婚する29歳まで生きた。必死で死なないように生きて、働いた。

結婚してからは、共働きで少しずつ貯金も増え、私がしばらく働かなくても大丈夫と思えるくらいにはなった。

けして金持ちではない。金持ちならこんな無理してフルタイム共働きなどしない。夫の収入のみとなった今、重くのしかかってくる毎月の駐車場代2万円を、高すぎるわと恨めしく思う。あ、でもこれって働いてた時のランチ代と同じくらいだからプラマイゼロだな、と心を落ち着かせる。



今日は、梅雨明けしたらしい。

自由に、子どものように過ごす夏休み。どんなに夏が嫌いでも、体は太陽を求める。浮かれて、ベランダでアイスを食べ、洗濯物を干す。

外の気温も、コロナの感染者数も、今の自分にはあまり関係がない。ずっと家にいればいいのだ。それが全く苦痛ではないし、むしろそうしたかった。

「うつ病になったら周りのことは考えずに休みましょう」という当たり前に語られる治療を、今になって実践している。やっと、だ。ついにこの時間を手に入れた。

うつ病自体はずいぶんよくなっていて、穏やかな時期が長く続くこともある。でもたびたび揺り戻しがくるので、抗不安薬を頓服にしながら2ヶ月に一度ほどは診察を受けている。

私のうつは気分変調症といって、ずっとつきあっていくものなのだと思う。もう15年。頓服がない生活のほうが怖いし、ここ最近はPMSのイライラもあるような気がする。生活の一部なので精神科を卒業したいとは考えたことがない。

実際働いていた時は、マスクが息苦しくて家に帰ってもぜーぜーして過呼吸のようになったり、休日に仕事のことを考えていないのに勝手に涙が出てきたり、尋常じゃないほどイライラしたり、通院不要とはいえないくらいキャパオーバーだった。

それが社会から離れることでこんなに解決するのなら、私はやっぱり、これからの働き方を変えなくてはいけない。もっと人間らしく、自然に生きるために。


スコールのように降ってきた雨の音にあわてて、洗濯物を取り込みながら、いちいち「家にいられてよかった」と思う。

しばらくはこの夏休みをじっくりと味わって、これからの人生に備えたい。


#30代の生き方 #無職 #日記