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植えれば、芽が出る。


なにかのタネを植えると、芽が出る。

10月の満月の日、じゃがいものタネを植えた。
2週間後の新月に、土の中からひょっこりと、緑色の葉っぱが顔を出し、朝日をまぶしそうに見上げていた。

タネを植えると、芽が出る。
これは自然の摂理。

だから、種を植えないと、芽が出ない。

だけど、種を植えたつもりがなくとも、種が落ちたら、そこに土と少しの水があれば、芽が出る。

草と見間違いそうな、小さな緑色の葉っぱたちは、横にならんでこちらを見上げていて、他のタネは芽吹いていないのかと躍起になって探してしまう。

芽吹くにも条件がいるようだ。

例えば、かわいた土の上に置いていたって、芽は出やしない。
土の中に植えたとて、それが砂漠だったら、カラカラの砂の中では育たなかった・・・かもしれない。
雨が降らずに、水が一滴もなかったら・・・?

植えたら勝手にでてくるわけではない。
だけど、植えて、手をかけて、あれこれ触るから芽が出るわけでもない。

いろんな条件が、カチッとそろったとき、タネが芽吹いて顔を出すとするならば、わたしは毎日、どんなタネを無意識にまいているのだろう。

芽吹いたその前に。

芽吹いたその下の、もっと下の、根っこの部分はわたしには見えない。
まだ、見えない。

見たいのなら、見る方法を考えてみるといい。
どうやって根っこをみるか、どんなタネを植えているか、どんな花が咲くのか。

じゃがいもの芽が、まだまだ大きくなるために、花を咲かせるために、わたしは何ができるだろう?

手をかけすぎず、目を話しすぎず、絶妙な距離感でいのちと共に生きてきたおばあちゃんから学ぶとしよう。



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