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大人の島留学生日記#11 「人生はすごいんだよ。」


こんにちは。大人の島留学生の花城わかなです。

神奈川県出身で、4年前に島前高校を卒業しました。

大学では、福祉の勉強をしていて、現在は4年生です。(コロナで4年生になってから一度も大学に行けてませんが・・・。)
島の生活では、普段、小学校で働かせていただいています!

今日、大人の島留学生が集まってこれまでの振り返りをする時間がありました。

私は、昔から自分の気持ちを大勢の前で話したり、言語化することが苦手です。
それは、うまく話せない自分が嫌になったり、
頑張って話しても相手にうまく届かなかったらどうしようとか思ったりするから。

でも、島の人って、対話を大切にすることが多いです。
私は島前高校を卒業したのですが、高校にいた3年間はひたすらたくさんの人と、世間話から、人生の話まで、本当にたくさんの人に多くの時間をとってもらって、話しに付き合ってもらっていたことを今日は思い出しました。

22歳になって、また改めてそんな環境に置かれて、
話すこと、言語化することを求められることも多くなりました。
その度にやっぱり色々な難しさを感じ、自分から壁を作ってきたようにも思うけれど、
今日は自分が話すだけではなく、多くの島留学生が、それぞれの言葉で、
島に来たきっかけや、今の思いを話してくれました。

自分が話すことは今でもそんなに得意じゃないけど、
やっぱり人の話って、すごく胸を打つものがあります。
みんな、それぞれいろんなことがあって、
それでも生きようと、必死でもがいて戦ってきたみんなの言葉は、
力強く私の心に残っています。

人生の中には、
絶望するくらいに悲しいこともあるし、立ち直れないくらい苦しいこともたくさんある。
だけど生きることを諦めなければ、
絶対に、前を向いてしっかり歩んでいける日も来るのだと、
今日みんなの言葉を聞いて改めて思うことができました。

そして、それを話して、受け止めてくれる相手がいるということは、
今を生きていく力や、これからの先を生きていく希望に変わっているのではないかと思います。

私自身も、高校時代にこの島でそういう時期をたくさん過ごしてきて、
何度も涙を流しながら自分の人生と真剣に向き合い続けてきた時期を越えてきて、
今の22歳の私がいるのだと、強く思い出させてくれた時間でした。



私は間も無く、島留学の期間が終わって、東京に戻ります。
これから先のことはまだ決まってないけど、
3月には大学を卒業して、すぐに就職することになると思います。
就職先はまだ決まっていないですが、ずっとしてきた福祉の勉強と、大好きな子どものために出来る事を繋げて、今は児童養護施設の職員になりたいと思っています。
どうして施設職員かは、語ると私の長い人生の話になるので、またいつか。(笑)

人の人生に関わっていくということは、自分の人生を生きていくことよりももっと大変なことや苦労もあると思います。
だけど、私は、一人ひとりの人生は本当にかけがえのないものだということを、心からこの島で感じています。

だから、これから出会う子どもたちにも、
人生はすごいんだよ。
生きてるってすごいことなんだよ。
って、伝え続けていける大人でありたいし、
子どもたちが「生きていて良かった」と思える日まで、いや、思えたその先も、
関わった子どもたちの一番の応援団でありたいと思っています。

生きているということだけで、必ずそれは、
大切な誰かを支え、誰かの勇気になる。

島の仲間が教えてくれたことを、
私も子どもたちにしっかり届けられるように、歩んでいきたいです。


たくさんの島留学生の人生と、私の人生をゆっくり見つめられた一日でした。

人生は素晴らしい。
生きていて良かった。

みんなのかけがえのない人生に、大拍手です。


私がこの記事の最後に選んだ写真は、
一緒に暮らすシェアメイトの写真です。
本文とは全く関係ない写真になってしまったけれど、
いつか今の時間も、この二人と共に、私の人生に刻まれていくと思うから、最後にこの写真を添えます。
一人は、高校生の時からずっと仲良しで、一緒に人生の大事な時間を共にしてきた後輩。そしてももう一人は、まさにこの島留学で出会ったお姉様です。

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いつもありがとう。


2020.12.1 花城わかな


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