大人の島留学日記#34「全部雪のせいだ。」
こんにちは。
今冬はまだ、ゲレンデがとけるほど恋をしていないし、ロマンスの神様も訪れないし、スノーマジックファンタジーも、雪の魔法にもかけられていない岩見です。
そもそもスキーにも行っていないです。
今年の冬は例年に比べて、寒さの厳しい冬になりましたね。
あたりまえに朝は布団から出られません。日中も寒さで外に出られませんので、1月の3連休はずっと家に引きこもっていました。おかげで、シェアハウスメイトと少し仲良くなれた気がします。
先日の大寒波で、海士町も吹雪きまして、雪も10cmほど積もりました。
家の近くにある気温計を見ると、一番寒い時で「-3℃」を指していて、改めて冬の日本海の厳しさを感じました。
といっても、雪には慣れているつもりです。私は、(意外にも)豪雪地帯に指定されている鳥取で生まれ育ちました。
雪が数cm積もっただけで、滑って尻餅をついてる都会人のニュース映像を見て何度も笑い、雪ではしゃぐ大学の同期を見て「無邪気だな…(笑)」と嘲りもしました。
雪国あるあるの「豪雪マウント」はこの辺にして、では、雪が好きかと言われるとそうでもなく…
子供の頃は、雪が降ると雪合戦だ、かまくらだ、雪だるまだとはしゃいだものですが、もう今は雪が降っても喜ぶ自分はいなくなりました。
スタッドレスタイヤにしなきゃ、いつもより出勤時間を早めなきゃ、雪かきしなきゃ、水道の凍結防止しなきゃ、など寒さや積雪に備えることを考えます。
ですが、今年は規格外に雪を楽しむルームメイトのおかげで、雪を楽しんでいます。
今年も雪を憂いていた私の隣で「わー雪だー!!!!」とはしゃぐルームメイト、なんと、夏用の靴で雪にダイブ。
「つめたーーーーーーい!!」
全日本雪ん子選手権成人の部があったら間違いなく優勝。
「雪の精」は、この後足の感覚がなくなったそうです。
「うわー彫刻みたい!芸術じゃん!滝!」
チョロチョロ水道から出していた水が全部凍りました。氷点下の力恐るべし。自然のなす芸術には規模が小さくても壮大さを感じました。
いつしか、冬の寒さと雪にはうんざりしていましたが、体を張って雪を楽しむ人と家を共に過ごす冬は面白おかしく、時に危なっかしい、そんな時間を過ごせています。
お風呂の水道管も2日凍結しましたが、キッチンの給湯器でお風呂に入るという貧乏芸人みたいな技も会得しましたし、今年は経験値の上がる良い冬です。(ちなみに、他のルームメイトは他のシェアハウスのお風呂を借りていましたのでご安心ください。)
そして、島ならではの冬の洗礼を受けました。それは、「物流完全ストップ」です。冬の日本海はよくしけるからフェリーも頻繁に止まるよと言われていたものの、実際に2日間フェリーが止まっていつもより少し少ない商店の陳列を見て、うわー止まったんだ!という実感が湧いてきました。
地元も厳しい冬になるとはいえ物流が止まることはなかったので、今回、島に体験移住をしてみて初めてのことでした。
ただ、実際、物流が止まったからといって困ったことはありませんでした。商店に行けば、食べ物は売っているし、ルームメイト同士でこれ食べていいよとのお裾分けもありましたしね。
つまり、これから大人の島留学を検討している人へ伝えたいのは、隠岐の冬は大丈夫です!全然平気です!
雪景色は好きなので、1日で溶ける雪ならなんぼでも降ってくれて良いんですけどね。
ではこの辺で。
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