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【14.楽典のこと✏️】五線と音符と鍵盤図と・・・

これからピアノをはじめる方、特に音楽経験のない方がはじめられる時にどうしてもよくわからないということの一つが楽譜の中身についてだと思います。今回の記事では、楽譜の中身の最初のステップであろう五線と音符と鍵盤図についてお話ししていきます。


1.五線について

楽譜を広げると5本の線やら、丸いお玉杓子やら、何かの暗号のようにも見えるページが続いていきます。その中でもどこまでも続く5本の線についてお話します。

①五線と加線の名称

5本の線にはそれぞれ図のように名前がついています。この名前は必ずしも演奏する時に知っておかなければならないといったものでもなさそうですが、どなたかと楽譜について話し合っている時などにこの名称を用いて会話すれば間違いがないものです。またドレミの音符をはじめに習うとき「線の音」「間(かん)の音」という具合に音を覚えていく場合にも便利ですので、是非覚えておいてください。


2.音符について

音符とは楽譜の中で五線の中や上下で書かれている白かったり、黒かったりする丸いものです。縦の線が丸の横に付いていることもありますね。これらの音符についても様々な種類がありますのでお伝えします。

②音符の種類と名称

音符には様々な種類があります。この図の中では説明していないものもありますが、これからピアノをはじめる方であればまずはこの表の中の音符を理解しておきましょう。
上から「全音符」「二分音符」「四分音符」「八分音符」「十六分音符」となります。表の中にも解説してありますが、全音符を幾つに分けた一つ分であるかという意味でつけられた音符の名称です。ですからここで説明されていないいくつかの種類の音符とはもう想像できると思いますが、32分音符、64分音符となりますね。それ以上に分割された音符はお目にかかったことはありませんし、音楽之友社から出版されている「楽典」でも解説されていませんので存在しないのではと思われます。あまり現実的ではありませんしね。
音楽では「拍」という単位で数を数える場面があります。1拍、2拍、3拍・・・
音をいくつ分伸ばす(音を保っておく)かを拍で示します。全音符ですと4拍(今の所便宜上4拍としておきます)ですので、全音符を2つに分けた1つ分の音符である二分音符は2拍伸ばす、同じように全音符を4つに分けた1つ分の音符である四分音符は1拍伸ばすということになります。


③付点音符と繋がった音符

また楽譜を見ていると③図のような音符があることに気がつくと思います。付点音符です。付点音符は点の付いていない元の音符にその元の音符の半分の長さを付け足すという音符です。付点二分音符ですと、点のついていない元の音符は二分音符ですので、その二分音符の半分の長さ=四分音符の長さ=1拍を付け足して3拍分のばすということになります。
繋がった音符はその通り繋がっているということです。八分音符ですと元の形は黒い丸に棒が付いていて、その棒に旗がひらひらという感じですね。その旗の部分がいくつも続くと見えにくくなりますので、2つずつ、4つずつという具合に繋いで書きます。八分音符の場合は旗が一本なので繋いだ時には一本の棒で繋ぎます。十六分音符の場合は旗が二本なので繋いだ時は二本の棒で繋ぎます。大抵の場合、繋いだ音符で1拍になるようにすることが多いです。(3/8や6/8拍子の時はまた少々異なりますのでその時が来たら説明しますね)
三連符とは1拍の中で3つの音を弾くというもので3つの繋がった音符の上や下にかっこの中に3と書くことで表します。5連符などの場合も同様です。


④休符の種類と名前

音符について説明しましたが、音符(伸ばす、弾く音符)があるということは、その音符と同じ拍だけお休みする休符がなくてはなりません。ということで休符の図を作ってみました。こちらもまた32分休符、64分休符というものが存在するのはお分かりいただけるでしょう。音符は五線の位置(五線のどの場所に書かれているか)によって音の高さが違ってきます。が休符は特別な場合を除き基本的に書かれる場所が変わるということはありません。従って全休符は第4線にぶら下がっているようですし、二分休符は第3線の上で帽子のように見えますね。他の休符もそれぞれ指定の位置に書かれます。


3.五線と音符と鍵盤の関係

音符・休符の種類や名称が理解できましたら、実際の鍵盤に向かった時にどのような関係になるのかを見てみましょう。

⑤五線上で表された音符と鍵盤図

私たちは、簡単に「ドレミファソラシド」と歌うことができます。ではその「ドレミファソラシド」を楽譜に書くとどうなるでしょうか?鍵盤上では「ドレミファソラシド」はたくさんあります。どこのドのことを言っているのでしょうか?
ということになります。が五線で記入すればどこのドのことを言っているのかがわかるのです。五線で記入された音符は必ずその位置であると決定できるということです。⑤の図ではト音記号のすぐ右隣にある音は「真ん中のド」と言われるドです。それは鍵盤図の中で示したその位置のドになります。他にも7つのドがありますが、間違いなく「真ん中のド」はその位置なのです。ですから弾く場所がよくわからないという方は、それぞれのドが五線上で、鍵盤上でどこの位置に相当するのかを覚えていくのも一つの解決策となるでしょう。

⑤図の音符はドレミファソまでしか書かれておりませんが、五線上でどのように進んでいっているかを見てみましょう。
ト音記号で
下第1線の上・・・真ん中のド
下第1間・・・・・レ
第1線の上・・・・ミ
第1間・・・・・・ファ
第2線の上・・・・ソ
と進んでいますね。
音符の進み方は線の上の音符、線と線の間の音符、次の線の上の音符、また次の線と線の間の音符と線・間(かん)・線・間・線・・・と順番に進んでいきます。五線の上の方に進んでいけば音は段々高くなり、鍵盤上では右の方に進んでいきます。逆に五線の下の方に進んでいけば音は低くなり、鍵盤上では左の方に進んでいきます。


4.最後に

今回は「五線と音符と鍵盤と」と題して解説していきました。これからピアノをはじめる方にとってハードルの高いと思われる楽譜のこと、音符のこと、鍵盤上での位置などは詳し過ぎても詳しすぎることはないと思いますので、これでもかと説明させていただきました。少々回りくどい感じになってしまったかとも思いますが、ご了承ください。この記事で楽譜のよくわからなかったことが少しでも理解に繋がりましたら幸いです。次回記事も楽譜と鍵盤図に関して投稿の予定ですのでまたお読みいただけますように頑張ります💪次回記事もよろしくお願いします🙇‍♀️

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