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私は今でも「最近だらしねぇな」って自戒するし「もっと熱くなれよ」って奮起する

みなさ~ん乳首感じてますか?
福田ナオです。

毎日ちょっとした漫画をTwitterに投稿しているんですが、
今日描いたやつについて追加で話したくてnoteを描きました(ちなみにあえて飲酒しながら"速度"を上げて書いてます)

今日描いたやつはこれ↓

先に言いますが明確にオチのある記事ではなくて、
昔からニコニコやっていた人間が酒の席で愉快にとりとめもなく話してる…くらいのものとして読んでいただけたら嬉しいです。


■私はRC時代からニコニコをやっている

私は2007年の秋…小学6年生くらいからニコニコ動画をやりはじめました

たしか遊戯王で杏子がペンギンと戦う回が観たくて登録した記憶があります。

当時は無法地帯でしたからね。

ちなみにハマってからすぐに動画も投稿しましたよ。
当時まだ日本ではあんまり浸透してなかった「メントスコーラ」で。。。
帰国子女の友人が「アメリカだとこれが流行ってんだぜェ!」つって教えてくれたので動画にして投稿しました。


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(↑「メントスコーラ」で古い順検索するとすぐ出てきます。)

文字通り「小学生が作った」動画で、リテラシーと編集技術が低すぎるため死ねとかボロカスにコメントで言われているのですが、自戒のために残しています。声変わりもしていない私の声が聴ける最古の資料かもしれない。

そんなわけで今でいう小学生Youtuberの走りをやってしまうほどに私を魅了してくれたニコニコ動画。

そこに私の人生をいまでも支えてくれている二人のヒーローが現れました。

松岡修造さんとビリーへリントン兄貴です。

■松岡修造と私

松岡修造MADってなんで流行ったんですかね?
金字塔は「Hot knows...」かなと思いますけど、それに追従する形だったんでしょうか。

松岡修造さんは当時としては珍しくご自分のサイトでなぜか熱いメッセージ動画をちょいちょい投稿していた方で素材がムチャクチャ潤沢にあったからそのせいかもしれませんね。

当時MAD動画なんていったらナンセンスだけどおもしろい、てなものだったわけですが、
松岡修造MADは素材が彼の熱いメッセージ集であるだけに、なんか感動しちゃうんですよ。

しかも当時私は中学生で運動部に所属してましたし、
「ガンバレガンバレできるできる!!」なんて言われたらなんでもできる気がしちゃいますよ。北京だって頑張ってるし……

特に『松岡動画流星群』はMADの音としての楽しさとメッセージ性を当時としてはほぼ最高水準で入れ込んでいて、大いに感動した私は暗記するほど聞きこみました。

勉強するにも部活をするにも彼の言葉を頼りにバクシンバクシン!してましたね…。

第一志望の高校に受かったの、彼のおかげじゃないかな…。

■ビリー・へリントンと私

ニコニコ動画はコメントがめちゃくちゃ面白い動画サイトなわけですが……
初期にはしばしば空耳アワー的な部分で顕著でしたよね。

そしてエッチな動画やアニメ本編映像と見せかけての釣り動画、これについては釣られたら最後まで観るというのが一つの粋なスタイルだったわけです。

そんなこんなで釣り動画の面白さから出発して空耳の楽しさに行きつき、松岡修造さん同様に「歪みねぇな♂」「最近だらしねぇな♂」といったメッセージ性を獲得し覇権となったのがガチムチパンツレスリングだと理解しています。

私が一番好きなのはこれです↓

(↑この動画では別に歪みねぇなとかメッセージ性のあることは言ってません。何の問題ですか?何の問題もないね ラミレスビーチの誓い♂)

レスリング文化は結局のところコメントによって作られた一つの宗教というか、
「パンツレスリングの兄貴たちは自らの肉体を極限まで高めた歪みねぇ尊い存在なんだ」っていうことを、みんなで必死に信じて崇めるというごっこ遊びだったと思うんですよ。

でもそのごっこ遊びには魂があったし、本当のリスペクトがあった……

オタク友達のなかには兄貴に憧れて筋トレし始めてそこそこいい感じの痩せマッチョになってたやつもいました。

ともあれそんな感じで、松岡修造の形とはまた違った形ながらも、兄貴の歪みねぇ生きざまに憧れたりしながら生きてたんですよ、中学時代の私は……。

■高校時代ニコニコを離れてて、戻ってきたらレスリングも修造も終わってた

高校生って忙しくないですか?

私の通ってた脳筋高校の場合は、
平日は部活含めると毎日8~18時くらいまで拘束されて(なんらかの部活動の入部が強く推奨されていました)、
そのあとは学年プラス2時間(1年なら3時間、2年なら4時間…的な)勉強しろって言われてましたよ。プラス3時間だったかも。ブラック企業じゃないですか。

そういう感じだったのでニコニコ動画を観る時間が激減しました。
動画よりまとめサイトで洒落怖とか調べてる時間のほうが長かったかも。

それで2014年の3月にようやく受験とかが終わって、TwitterとかいうSNSにアカウントを作りつつニコニコ動画に舞い戻ってみたらマジで驚きましたよ。

世界が淫夢に染まっていたんですから。

「あっ…(察し)」「ファッ!?」みたいな淫夢語録で溢れかえり、
レスリング用語を使おうものなら「申レN(申し訳ないがレスリングはNG)」、それどころかとある有名配信者の雑談枠で「www」って打ったら「草生やすなくっせぇな!!!!!!!!!」ってガチトーンで叱られてかなり面喰いました。

私はネットで知らん言葉やスラング、ミームに出会ったらとりあえずGoogle検索するタイプなので次第に情報格差は埋まっていき、別に淫夢に抵抗とかなかったので適応しましたけど、まぁとにかくビックリしましたね。

■なんで松岡修造MADは廃れたのか

これはちゃんと調べたわけじゃないですが、
たぶん技術インフレだと思いますよ。

MAD動画の技術がどんどん上がっていって、
これまでのセリフをパズルのように気持ちよく音ハメするということから、
素材の音素を抽出して人力ボカロのようなものを作って歌わせる、っていうところに行っちゃったんですよね。

松岡修造MADの『Hot knows...』でいえば、
サビの「私ついていくよどんな辛い世界の闇の中でさえ」の部分は「松岡!しゅーゾッゾッゾゾッゾ シューゾッゾッゾゾッゾ 崖っぷちだと思ってるあなた……その崖っぷちが!最高のチャンスなんだぜ!?」という、松岡修造のメッセージ性と音としての面白さをどちらもふんだんに入れ込んでいる部分があるわけですが、

それを歌詞通りに無理やり歌わせることが正義だ!という時代になってしまったんですよ。

さっきも述べましたが松岡修造ってメッセージ性が良くてウケたと思うんですよね。それなのに「熱くなれよ!」を「あ」と「つ」と「く」と……なんて分解されたらたまりませんよ。

そりゃ衰退します。

ユーザーである私はそれを求めてなかったし、他の人もそうだと思ってたんですが、どうなんでしょう?

まあ素材は有限なので……延々と「熱くなれよ!」って同じこと言われることに飽きちゃったというのはあるでしょうね。。。

ちなみに私が2015年に作った修造MADはそういう風潮へのカウンターの意味もあったので、人力ボカロはしようとも思いませんでした。

(↑ぜんぜん伸びてはないです)

あれ……福田ナオちゃんはあんまりネガティブなこと言わないんですが……だいぶディスってしまった……

■なぜレスリングは廃れ淫夢にその座を譲ったのか

これは以前自分のツイートで語ったのでそれの引用で許してください
酔いながら書くのつかれてきた・・・

わたし、大学の卒論?的なやつで「『例のアレ』文化論」っていう、例のアレカテゴリになんでこんなに心惹かれるんやろなぁっていうまったく論文とは言えないシロモノをでっちあげて大学を卒業してるんですよ…。そういうアホなりの意見だということで、ここはひとつ……。

■とはいえレスリングも松岡もいまでも大好き

パンツレスリングにおいてビリー兄貴の双璧を成したのが木吉カズヤさぁんですが、彼が今年(2021)の5月11日に日本のレスリング動画民の支持に対して感謝を述べる動画をアップしました。

まああえてニコニコの転載リンクを貼っちゃうわけですが…
こちらの元動画もよければ再生してください↓
https://www.youtube.com/watch?v=Emp6W_Mb9II

ちなみに投稿された5/11っていうのは私の誕生日です。

そんなこんなで久々にレスリング界隈が盛り上がっていた矢先、
スマブラで彼と同名のファイターが参戦することが決まって大盛り上がり。

淫夢スマブラ実況のフォーマットにレスリング語録を当てはめた動画がアップされたり、かつて強い確執のあったレスリング民と淫夢民の融和を感じさせます。

実力派のレスリング×ボカロ動画も投稿されて、すごくいい空気ですよね。

(↑これすき)

松岡修造については技術インフレと人力ボカロ化の風潮にかなり拒否反応を感じましたが、定期的に上がる良質MADはいまでもチェックし続けております。

↑ちょっと歌わせすぎだな~とは思いますがラスサビは全面的に素材を活かしていますし、ものすごく丁寧な作りです。映像も見やすい。

ウマ娘という覇権ジャンルと修造を組み合わせる試みは自分の技術に相応の誇りがないとできないことだと思いますし、それに見合う素晴らしい仕事だと思いました。

あと去年の暮れに同人誌即売会でサークル参加した時、
前日徹夜作業の際には先述の『松岡動画流星群』をループで流して追い込みをかけてました。

■酔ってきたので締めます

まあ…ここまでつらつらと語りましたがこの記事に別にオチはないですね…
これまでどういう形でレスリングと松岡に触れてきたのか、そしてそれがなんで衰退してしまったのか、でも今は好きだよ、っていう話をしたかっただけなんです。

こういう風にニコニコ動画を見てきたんだ ということは、
そろそろレトロゲームに対する思慕の念のように、ある一定の価値を持ってくるんじゃないかと思っていまして、それを定期的に発信していこうと思っている次第なんです。

「ニコニコ動画が好き」なんてことを誇らしく言える時代は全然来ませんでしたね。「YouTubeが好き」は言ってもよさそうな時代になったのに…・

でも、ニコニコ動画が好きでいていいと思いますし、好きだったことに胸をはっていいと思いますよ。

そんな感じです。

だいぶ酔ってきたので、終わりです。

こういう感じの駄文を……そろそろやろうと思っているファンボックスの特典にしようと思っているので…その際はぜひご支援をお願いします。

読んでくださって、ありがとうございました。

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