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夏の風物詩「浴衣」を120%感じる為に知っておきたいすごい理由

こんにちは!「おとな女子のホンネ情報局」編集部の山村理恵です。

春夏秋冬と日本には四季があります。みなさんが着ている洋服にも夏服や冬服がありますね。

お着物にあまり馴染みのない方は知らないかもしれませんが、着物にも洋服の夏服や冬服のようにそれぞれに名称があります。

主に10月から5月に着る袷(あわせ)や6月、9月に着る単衣(ひとえ)、7.8月に着る薄物(うすもの)と季節によって着ているものが違います。

では、夏のきものと聞いて、何をイメージしますか?
薄物をイメージ出来る方は少ないです。
夏のきものと言えば夏祭りなんかで着ている「浴衣(ゆかた)」ですね。

浴衣は夏の風物詩です。今では多くの方が着用されます。なぜ浴衣が多くの方に着られ好まれるのか。
そこにはこんなすごい理由があるからなのです。

浴衣を着ての一杯も素敵。

浴衣がすごい理由その1*洗える

着物は絹で出来ている正絹(しょうけん)が多く家庭用の洗濯機では洗えません。
オフシーズンにクリーニングに出す為コストがかかります。もちろん、洗える夏着物もありますが手触りや通気性が良くない為数も少ないです。

浴衣は綿や麻の素材のものが多く毎日汗をかいても洗濯機で洗えます。当然コスパも良いのです。

浴衣がすごい理由その2*透けない

夏着物は絽(ろ)や紗(しゃ)などの透け感が美しい着物です。しかし下に着る長襦袢も透ける為、下に長襦袢をしっかりと着用して着物を着るため暑く感じる場合があります。浴衣は白地以外は透けにくい為肌着の着用のみで直接浴衣が着れます。最近のものは薄く透けるものもありますが基本的には透けません。
その為、浴衣一枚で着れるのです。

浴衣がすごい理由その3*着物みたいにも着れる


着物と浴衣。形は同じなんです。中に襟を付けて長襦袢風にしてタビを履けばすっかり夏着物みたいになります。
もう少し上級者を目指すなら、帯も浴衣の半巾帯からお太鼓に変えると益々浴衣が夏着物に変身しますよ。

浴衣がすごい理由その4*コスパが良い 

浴衣は、1枚500円くらいからと実に安価で購入出来ます。もちろん数万円の浴衣もあります。
しかし、着物のように数十万円もするような浴衣はあまりありません。それは綿や麻の素材である事やミシン縫である事なども理由の1つです。

子供浴衣もお安いですよ。

500円の浴衣はボロボロ?そんな事はありません。
きちんと選んで着れば充分に着こなせるものもありますよ。では、百貨店の浴衣はなぜ高いのか?布地が高級?ではないのです。浴衣はお洋服のように毎年新作が出されます。

低価格なものはずいぶん前に作られていたり、旧作だったりします。だからといって新作が素晴らしいかというのは好みによると思います。タンスに眠る浴衣をみて「古くさい」と思いますか?
私は懐かしさを感じます。

浴衣がすごい理由その5*着るための道具が少ない


着物を着る時と、浴衣を着る際に大きく違うのは用意する物の少なさです。

浴衣は浴衣、半巾帯、紐2本、伊達締め1本、肌着、タオルの7点。
着物は着物、帯、長襦袢、半襟、衿芯、足袋、腰紐4本、伊達締め2本、前板、帯枕、帯締め、帯揚げ、肌着、タオルの計18点。

なんと着物の方が11点もアイテムが多いのです。
準備するだけでも大変ですね。そこが着物の良さでもありますが、暑い夏に準備するなら少ない方が楽ちんです。

結論*夏に着るなら浴衣がナンバー1である。

浴衣と言えば愛染娘さん

是非今年の夏は浴衣を着て夏を満喫しませんか?
いつもより120%夏が楽しくなりますよ。

【書いた人】山村理恵
神戸在住のフリーランス着付け師。
大阪船場センタービル「きもの悠々」「はちす」店長。出張着付け教室。愛染娘さんやアイドルさんの着付けなど。個別相談も随時受付中。
欲しいものは、1人呑みの時間
https://note.com/karinrie

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