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流されない。

 大人は子どもの「みんな持ってるもん」に騙されない。
「みんなって誰よ?」と問い詰めると、子どもの詰め切れていない理論は破綻し敗北する。
 大人はおいそれと、子どもの言いなりに好きなものを買ってあげることはできない。我慢を学ばせる意味合いもあるけれど、同調圧力に屈しない姿勢の教育的観点から。

 同調圧力は、しない、させない、看過しない。不自然、理不尽に抗う抵抗力は思考力。みんなが言うから言われたことを聞き入れる、なんてことがまかり通るようになったなら、考える葦の足元にもおよばなくなる。風上においてあげることもできない。

 大人はわかっている。頭ではわかっちゃいるんだ。だけど。
 実社会では抗えていない。

「あっちだよ」と言われれば、あっちを向いてしまう。
 同調圧力に含まれる無言の圧力に屈してしまう。そういう観点からすれば、同調圧力はずるい。脳味噌快晴タイプならいざ知らず、はみ出した者を削ぎ落とす鋭利な刃物をちらつかされちゃ、不本意にも屈さざるをえないじゃないか。

 そろそろ真面目に考えないと。

【「あっち」と言われて目を向けたけど、あたしゃそっちに行かないよ。天邪鬼じゃないよ。猫の性分】

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