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やさしみ。

 土台があるから家が建つ。土台があって人になる。
 たまに、しがらみ。ときに、存外。
 間違っていても、正さぬこともある。
 罪のない嘘の波に乗って、心外でも首を縦に振ることがある。それが助けになるのなら。瞬間風位が間違っていても、全体をパッケージした時に総じて合っているのなら。

 いろいろ積んだ隙間から滲み出すようになった、こんな個人的優しみ。

【水金地の頭上に広がる星々は同じようでいてみんな違う】

 同調圧力に翻弄されるわけじゃない。自らの自由意志でそうする。
 
「遊ばない」と言われても「遊ばない」とは言わない。口にすると自分に落胆してしまうから。
「ごめんね」と言われても「ごめんね」とは返さない。黙って大きくうなずくだけだ。こだまにはならないと決めているから。

 これがいろいろ積んだら隙間から滲むようになった超個性的な優しみ。

 そして超個性は誰でも。キミとボクはいちいち違っていて、それでいいものだから。 

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