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 いつだって君らの種族は「誰?」って顔をする。突然、現れたのはそっちだっていうのにさ。「誰?」とはこれいかに。こっちが訊きたいくらいだ。

 まるで当たってもいない宝くじで皮算用をするみたいに、世の中には順序を違えた思い込みがまかりとおっている。

 そういえばあの猫も順序を違えて生まれた時代をさかのぼり、過去である現代にのび太と生きた。

「でも君は青くはないね。なぜ赤いんだい?」
 それはまだネズミに耳を齧られていないからさ。

【誰だ君は?】

 思い込みは、赤い猫をもドラえもんに変えてしまう?
 で、本当は誰なの、君は?

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