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霜月の98%月食。

 昨夜11月19日の月食。TOKIOは生憎の霞月食となったけど、薄雲を透かしてかろうじて。皆既と呼ぶには2パーセント欠けている朧で不完全な非人工なスペクタクルを、下がり始めた気温の中で、斜め35度ほどの角度で見上げ、東の空に追っていた。

 朧な輪郭、蠢き、縮み、小さくなって、儚くなって、無くなって、でも朧に残って、残ったはずが、ドアの隙から離れぬように顔を出し、ぬううーと姿を現して、朧な姿を現して。

 一連のかげりは、地球の影のせいなのさ。地球がお陽さんとお月さんとの間に割り入って、投じたまん丸影絵がすっぽりお月さんに映るのだわさ。

 てことは?
 背後に太陽がいる。斜め35度ほどの角度の下方後方で、お陽さんが地球の反対側を照らしてる。

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 手のひらじゃなくって、背中に太陽を!
 そうなのさ、昨夜は確かに背中に陽だまり、感じてた。

 そんなしょうもないへそ曲がり発想者、世にどれほどいただろか? お天道様でもわかるめえ。

 霜月の夜、背中に現れた特異の陽だまり。目視は叶わないから振り返りはしなかったけど、すべては太陽のせいさ。

 カミュン。違った。クシュン。昨夜は冷えたからね。


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