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憧れの地球航路。

 ウシ、ブタ、ヤギ。地上の哺乳類家畜はおよそ50億頭。ニワトリ250億羽。
 野生種との比率は知らないけれど、もしかしたら、もしかして?
 
 本当にもしかしちゃったりしていたら、人は循環のために生きてることになる。食うためにやり、死んでしまうまで続く。
 人口が増えるたびに家畜が増えて、このままだと人と家畜の地球になっちゃう。
 
 人の意識が21世紀をはさんで記録したところによると、トラをみれば9種類がいて、3種を看取った。半世紀にも充たないスパンで3割減。このままいけば150年に満たないスパンでゼロ・エミッション。
 
 道理で。
 
 月だ、火星だと騒いでしまうわけだ。
 
 安部譲二は塀の中の懲りない人々を描いたけれど、地上では相変わらず懲りない人々が闊歩していたんだね。
 
 いや、これも淘汰さ、という見方もあるさ。弱き肉は強者に食われる。強き肉は逆に食われちまうからおいそれとは食えないけれども、目の上のたんこぶ。広大な土地を取り上げ狭所に追いやり、街に出てくりゃ多勢に無勢で駆逐する。取扱注意の食えない厄介者さえも、無意識のうちに真綿で首を絞めているのかもしれないね。
 
 それにしても、嫌だなあ。宇宙ステーションからコロニーの地球に収穫する未来。
 
 宇宙生活者が憧れる地球であり続けてほしいなあ。

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