秋に踏み入る。
小さくたって小さいなりに路地を往ける足がある。遠くへ行かなくたって、景色の変わる街がある。
ふだん歩いている道の、いつもは覗かない路地にだって、知らない街角に続く夢がある。
晴れ渡った週末に、はたまたぽっかりあいたこの午後に、ふらり、ぶらり、踏み、入る。
行く先に咲く秋は小さいかもしれない。野に咲く名もない花のような秋かもしれない。
誰もが見過ごす小さい秋でも、ワタシが大きくしてあげる。見つけて、愛でて、味わって、秋を増幅。
ワタシの秋を探しに。
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