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その腹は、闇なのか、病みなのか。黒いのか、濃紺なのか。

 それとも、そのいずれも持ち合わせているのか。

 彼らのその濃い色の腹づもりひとつで、いろんなことが決まっていく。

 いいこともやってきたさ。それはわかっている。でもだからといって、行って来いで済ますわけにはいかない。悪いことがひとつでもあれば、選挙券片手に握った我らは、晴れ舞台に上がった社会牽引派俳優を許さない。彼らの口車による誇張された清き一票の真実は、弱き一票だったことが明かされたんだもの。今回のことで、今さらながら思い知らされたさ。
 だからこそ許せない。嫉妬がらみで正義論を振りまわす弱者のしつこさと声の大きさは、誰にも負けないんだから。

……そんな世の中の旋律が、風に流れて聴こえてくる。

【腹に抱えた「闇」と「黒」って、どう違うのさ。暗がりの接点で癒着しているんですけど】

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