第二波の襲撃。
この星の住人は、「開拓」という謳い文句に陶酔し、裏にしまわれた略奪という真実に目を瞑っている。もはや、今現在享受している文明の暮らしを手放せなくなっているからだ。
この先どうなっていくかだって? 憂うならば、まだ良心は残っている。
だけど、一縷の良心にしがみつけばおごっていることになる。
なぜって?
だって地球人はまだ知的生命体に分類できないから。われわれ宇宙人からすれば、発展途上のフィールドにさえたどり着いていないミトコンドリアなんだよね。
というようなことを宇宙人に言われ続けた『三体』読中。
まだまだだね地球人、と思われているのならそのとおりだと思う。突きつけられている課題は未解決のまま山積したままだしね。
問題の根源は、抱え込まなくてもいいものを蒐集してしまうことにある。電化製品もこれだけ増えたから相応の電力を要するし、便利を失いたくないからリッター20km走るクルマも手放せない。
それらはなくってしまうことで日々を過ごすのに困ってしまうものだろうか。不便にはなるかもしれないけれど、死活問題までには至らないようにも思うし。その見返りを考えると、行って来いで帰ってくる部分のほうが大きそうでもある。
たまったSF小説、あれらね。思い切って断捨ってみる?
ん。悪くない選択だね。
捨てればそのぶんゆとりができるもの。
そしたら、そこに何を置こうかな。
根源的な問題には、決まって第二波が襲ってくる。
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