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誰かに覗かれてる?

 毎日書いていてふと思う。家に財布を忘れたみたいに、道すがらにふっと湧く。

 書いた投稿、覗かれてる? だって、見知らぬアナタに、デジタル宙に放った手紙の封を切られているのだもの。

 いや、違う。これは好き好んでやっていること。ちょっと背伸びなんかしちゃた素の開門。

 書き留めたかったこと、創作したものをアップするってそういうこと。

 もちろん見られるばかりじゃない。こちら側からもこっそりと、画面を通してアナタの封を解いている。
 アナタも覗かれているのだね。

 かりそめの名の、顔も知らない人でさえ、投稿されたかけらを積めば人となりが見えてくる。表現するって表面じゃなく裏面の投影なんだから。

 匿名の闇に紛れたつもりでも、人は朧げにでも露わになっていくものなんだ。


 年の瀬を目前にして、呑気から脱せずにいる浮浪雲はぐれぐも。今年もまた実感なしに年が暮れ明けていっちゃうんだろうな。2022が朧にも見えてこない瀬戸際に、我思う我だけが塵のように浮かんでる。
 さて。
 覗く、除くの「のぞく」繋がりで、そろそろ腰を上げましょか。せめてもの実感創造スイッチ大掃除。一掃一新。散らかった部屋を覗かれてもいいようにするために。

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