疲弊の2年? いや、これからが本番さ。
(口にはしないよ、本音は。口が裂けても言わない。
まさかこの2年、オカミがボランティアでケーザイ循環を肩代わりしてたとでも思ってる?)
(まさか)
(貸し付けていただけだよ。口は固く閉じていたけど、心の声は、高い利子を課してね、ともぞもぞ語っていたわけさ)
(セイフだって蕩尽の体だもの。だから、これからは回収のフェーズ。大っぴらには公言しないけど。
でも、親愛なる賢者の皆さんは薄々気づいちゃっているのねん。
ん? なんですって?
疲弊の2年だったってのに、傷口に塩を塗るような真似をするのか、ですって?
イヤ本番はこれからだから)
(平等の世の中だもの。みんな一緒に、みんないい、に向かって踏ん張って参りましょうよ。できる限りの後方支援、影から応援していくからさ)
なんてことがいよいよ始まる。
まるでホラー映画だなと思う。
うまい具合に緩衝材を組み込めればいいのだろうけど。
そんな堂々巡りの気掛かりをよそに、うちの税理士さんは「もらったものは、あとで返さなければならないんですよ」と、早々に梅雨が明けた夏空みたいに軽やかに語る。だけど、胸中戦々恐々としているんですよ。
は? インボイス?
はあ、とっくに始まっていたんだね。しかも、皮切りの位置づけ? じゃあ、ほかにもあるの? 怒涛の波状攻撃??
抑止には手間取っていたくせに、取る時は渚のシンドバッド並みに素早いねえ。
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