自宅に5万以上の現金が保管してある人へ
先日机を整理していたら、10万近くの現金が出てきた。
副業で手渡しでいただいた収入や、学生時代からのへそくりなどが丁寧にとってあったのだ。
少し前ならこのまま何かあった時のために保管しておくところだが、今はこのようなたんす貯金はリスクでしかないと認識しているのですぐに然るべき場所に移した。
自分のように自宅に5万以上の現金が保管してある人に、今対応すべき処置方法を伝えたい。
自宅に現金を置いておくことで発生するリスク
基本的に自宅で現金を保管する、いわゆるたんす預金には以下のようなリスクがある
災害や盗難で失われるリスク
家族が誤って廃棄するリスク
紛失のリスク
相続の際にトラブルになるリスク
これらのリスクを適切に把握しておく必要がある。
それでも万が一の時のために自宅に現金を置いておきたいという思いもあるかもしれない。それでもせいぜい5万以下が適切だろう。
5万を超える現金が急遽必要になる状況は非常にまれで、これらのリスクを考慮するとその状況に備え続けるのはあまりにも危険だ。
なんとなく安心、ということだけで多くの現金を家に置いておくのは危険が大きすぎる。
現金や銀行の預貯金ではインフレ時に価値が下がる
これも広く一般的に言われていることのようで、
初めは何を言われているのか自分もよくわからなかった。
ただ近年のインフレ(ものの値段の高騰)を目の当たりにして少し分かってきた。
例えば2022年の日本のインフレ率は+2.3%だったそうだ。
これは、それまでは1000円で変えていたものが1023円となる。
2021年時点と2023年時点では同じ1000円でも買えるものが変わってきている→1000円の価値が変わってきているのだ。
銀行に預金していた場合はどうか⇒焼石に水
では銀行に預けていた場合はどうか。
一応たんす預金に比べて銀行に預けていた場合はまだ利子が付くので多少はその差は埋まる。
ただし、ご存じのように銀行の金利はメガバンクで大体年0.0010%程度。
インフレ率をカバーするには全く足りていない。
これに加えて、利子で増えた分は20%近くの税金でとられることになっていることも忘れてはならない。
これらを考慮すると、たんす預金よりはわずかにマシだが、本当にほとんど焼石に水状態といえるだろう。
長期的に使う予定がないなら投資信託がよい
ではどうすればよいか。
お金にしっかり働いてもらうのがよい。つまり投資だ。
それも、難しい投資の知識は(当然あったほうがよいが)不要で
よく言われている全世界株式かS&P500等に連動する米国のインデックスファンド投信すればよい。
全世界や米国企業の優秀な会社を集めたインデックスファンドは、それだけでリスクヘッジができている。
インデックスファンドは市場の動きに連動するように運用される投資信託であり、インデックス投信は、その指数の銘柄構成比率に従って自動的に資産運用が行われるため、低い運用コストでかつ比較的低いリスクで長期的な運用が可能なのだそうだ。
当然リスクはあるものの、15年などの長期的にみれば年率4%程度のリターンは非常に高確率で見込める。
年率4%なので、2022年のようなインフレにも耐えうるリターンを得続けることができる。
まずは楽天証券に入金
では具体的に自分はどうしたか。
自分は楽天銀行経由で楽天証券に入金した。
楽天銀行にはコンビニATMから(3万以上であれば)手数料無料で入金できる。
楽天銀行と楽天証券は連携できるのでここのお金の移動はネット上から自由にできる。
楽天VTI又は全世界株式に月々投資していく
楽天証券に入金出来たら、あとは対象のファンドに投資していくだけだ。
対象ファンドは以下の本で厚切りジェイソンも進めている楽天VTIか全世界株式がよい
具体的には以下の通りとなる
楽天・全世界株式インデックスファンド
楽天・全米株式インデックスファンド 楽天VTI
ここで、自宅から持ってきた現金をすべて楽天証券に入金するのは問題ないが、入金したお金で一気に大量のファンドを購入することをしてはいけない。月々少額ずつ積み立てていく必要がある。
今回の場合、10万近くあったので月々1万ずつ10か月かけて積み立てていく。
なぜ月々少額ずつ積み立てていくのか
ではなぜ1度に買わずに少額ずつ購入していく積み立て方式とする必要があるのか
メリットはいろいろあるが自分が重要視している点はリスク分散効果だ。
毎月定期的に投資を行うため、市場の価格変動に左右されずに投資ができ、市場の変動に対してリスク分散ができ、長期的に安定したリターンを得ることができる。
一括で買うと、市場の動きによって安い場合や高い場合がある。たまたま安い時に買えれれば得だが、高騰しているときに大量に買ってしまうとそこから取り返すのが非常に大変になる。
定期的に買い続けることで、たとえ1回高い時に買ってしまうことがあっても、市場は変動し続けるので安い時に買える時もある。平均的に安定した価格で購入できるというようなものだったと思う。
気になる人は「ドルコスト平均法」で検索してみてほしい
結論 家で眠る現金はインデックスファンドに毎月少額ずつ積み立てていく
結論はこの通りとなった。
とりあえず毎月1万ずつ楽天・全米株式インデックスファンド 楽天VTIに投資していくことにした。
今だと楽天カードから楽天キャッシュ経由で投資することで楽天ポイントを付けていくことも忘れてはいけない
ただし、投資には元本割れのリスクは伴う。
安全確実と言われているものでも絶対はない。個々人でよく勉強してよりよい資産運用をしていただければと思う。
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