1月25日(火)晴れ

今日から頂いたお題をもとに
試しに日記書いてみたいと思います。
面白いこと書かなきゃと想いながらだと、
煮詰まってしまうので、
読む方は積極的に面白いものと思って読んでみてください。面白いような気がしてきます。

お題は『冬の京都』
ざっくりとしたテーマでいいですね。
そういえば昨日は、おでんを作りました。
一昨年くらいから、思い立ったらおでんが作りたくなるようになり、おでんの段取りを考え出すのが毎年の慣習になりました。
実家では何の気無しに食べていたおでんですが、意外と手間がいる。
一人暮らしの時も食べたいと思ったんですが、具材の種類が多い上に大きい鍋じゃないと美味しく感じない。
おでんって家族でたべるものだなぁって思いました。

冬の京都といえば、思い出すのは高校生のアルバイトです。当時仲の良かった友達と短期アルバイトで、漬物屋さんのバイトをすることになったのですが、辛かった。
年末の頃で、思い描いていたアルバイトとは全然違い、長靴とでかいエプロンを纏い、極寒の漬物工場の中、千枚漬けの汁をひたすらにチューブから入れる作業だった。
そもそも、高校生の私は漬物はたくあんしか食べれなかったので、漬物への愛も無く
友達とは、離れた場所での作業だったので、寂しいもので、孤独な作業だったように思える。
辛い時間。休憩まであと何時間もある…。
寒くて、凍えるような場所。
今思えば漬物屋なんだからそんなもんだし、
二人でやるとしゃべってばっかりだっただろうし、ぬくぬくと育てられてきたお嬢様な私なのでこれくらい社会経験なのだから頑張れば良かったのだけれど、
何でこんなことを…と半分泣きながらやっていたような気がする。
最終日の大晦日は大雪で一層底冷えがすごく、
漬物屋の大きな樽の中にある千枚漬け越しの外の屋根の端から落ちる程の雪景色は今でも忘れられない景色の一つだ。
その日ばかりは、厳しい社員のおじさんに缶コーヒーを奢ってもらった。
問答無用のコーヒーは、飲んだことない私は飲めませんとも言えず、ただ黙って飲んでいたような気がする。そしてアルバイト終了後にもらった給料袋。あの開放感は忘れられない。

あの時辛かったとか、大変だったと言える思い出は案外良いもので、人生の中で輝いていた瞬間の一つなのかもしれない。
10代の頃、経験は買ってでもしろとよく言われてたけど、辛いことはしたくないと頑なになっていた気がする。それは、自分のいる世界しか知らなくてその他の世界への行き方を知らなかったからのように思える。
自分は自分と思えるほど自分はなく、
他人をみても平然とできるほど、
経験の積み方を知らなかった。

でも、たしかにあの時は冬の京都の一ページを体験できたし、ぬくぬくとこたつにいるだけの大晦日より、給料袋を握りしめ、滑らないように雪の中友達と歩いて帰ったあの帰り道はいい思い出だと思う。

洗濯物ができたので今日はこのへんで。

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