C.Gluck Ballet des Champs-elysees ''Orfeo ed Euridice'' グルック 精霊の踊り

この曲はフルートのレパトアとして有名ですが、元はグルックのオペラ、『オルフェオとエウリディーチェ』の第2幕第2場で、インテルメッツォ(間奏曲)として流れる作品です。初演は1762年(ウィーン)です。

オルフェオは毒蛇に噛まれて死んだ妻エウリディーチェの死に悲しみますが、神々に、黄泉の国に行って妻を連れてくることを許されます。ただし何があっても決してエウリディーチェを振り返って見ないことが条件・・・。オルフェオはエウリディーチェの姿を見ないようにして手を取り、地上へと向かいますが、エウリディーチェは自分を見ようとしない夫に不審を抱いて、それ以上ついていこうしません。オルフェオは耐え切れず、エウリディーチェの方を振り向いてしまい、エウリディーチェは倒れて息絶えます。

本来はこの後、悲劇となるのですが、グルックのオペラではハッピーエンドです。オルフェオは嘆いて自殺を決意しますが、愛の神が現れ、彼を押し留めます。愛の神は「お前の愛の誠は十分示された」と告げ、エウリディーチェは再び息を吹き返し、2人は喜んで抱き合います。

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