クロード・ドビュッシー「シランクス」

「シランクス」は、ドビュッシーがムレイの舞台劇『プシュケ』の付随音楽として作曲したフルートの名曲です。シランクスはギリシャ神話に登場するパンの笛です。性豪の牧神パンが純潔の象徴でニンフ(精霊)のシランクスを見初め、それから逃れようとシランクスは川辺の葦になる。風が葦を通り抜け、悲しげな旋律を鳴らし、パンは葦を切り取って楽器を作る。「シランクス」はそんな物語のある音楽です。

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