悩んでいた。 マスクの男は悩んでいた。 おにぎり二個、おちゃのペットボトル、チョコモナカジャンボ。 「レジ袋お付けしますか?」 大手チェーンのコンビニのレジにて、割腹のいい東南アジア系の女性、(恐らく30前後)が流暢な日本語で言ってくる。 店員の名札には「小林」の二文字が、ご主人が日本人なのか、たまたま休みの小林さんの制服を今日は借りているのかは謎だが、それよりも問題は、咄嗟の判断力が求められる「レジ袋いる、いらない」だ。 ヒーローはいつも咄嗟なのだ。 おにぎり
早速もうログイン出来ないのかと思っちゃった!!
夏。 年々暑くなっている気がする。 自己主張の激しいセミ達のオーケストラの中、軒下に座っている。 「あー、セミって子供の頃は触れたけど、今は触りたくないなぁ。てか、セミってオシッコして飛ぶよな…。人間だったら…完全にアウトだな。」 そんな事を考えながら、太陽のちょっと下を眺めていた。 男はタンクトップに短パン。 投げ出した足の片方のサンダルは脱げて、一歩先に転がってしまったから、面倒いし、今はいいやぁという状態。 どこにでもいる「おっさんスタイル」なのだが、一箇