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陸上競技の女子100mでの日本選手の活躍に期待。

2010年4月29日に福島千里選手(当時・北海道ハイテクAC、現・セイコー)が『女子100m』で、『11秒21』の日本最高記録を出してから、もう11年以上の月日が経ちました。

これまで、日本女子陸上競技界で、公認記録で『11秒2』台で走ったことがあるのは、福島千里選手ただ一人で、2009年に2回、2010年に4回、2011年に2回、2015年に3回記録しています。
(※間違っていたら申し訳ありません(;^_^A)

2015年8月23日に、『11秒23』のセカンドベストをマークしてから、福島千里選手も故障等に苦しみ『11秒2』台を出すことが出来ず、2004年から続けてマークしていた11秒台のシーズンベストも、2020年は『12秒25』と、16年ぶりに12秒を切ることが出来ませんでした。

その2020年、兒玉芽生選手(当時・福岡大3年)が『11秒35』の日本歴代3位の好タイムをマーク、更に大学時代まではほぼ無名に近かった鶴田玲美選手(南九州ファミリーマート)が『11秒48』の日本歴代15位タイの記録をマークするなど、若い選手の台頭が目立ちました。

福島千里選手の時代は、完全に終わってしまったのかと、一ファンとしては寂しい気持ちも感じましたが、このままでは終わらないのが、さすがレジェンドです。

2021年3月27日に、『11秒86』と、2019年4月21日以来約2年ぶりの11秒台をマークし、6月6日には『11秒78』の現時点でのシーズンベストを記録しています。

先日の『全日本陸上競技選手権大会』では、予選レースとB決勝レースを走り、いづれも2着と、久々に上位を争う走りを見せてくれました。

来期以降の現役続行は未定とのことですが、まだまだ走れるという感触はつかめたのではないでしょうか。

ただ、先述の兒玉芽生選手や鶴田玲美選手をはじめ、今季『11秒48』の自己ベストをマークしている石川優選手(青山学院大1年)や、高校最後のレースで『11秒56』の自己ベストをマークし、東京オリンピックの『4×100mリレー』のメンバーに選ばれた青山華依選手(甲南大1年)、『11秒58』のベストを出して『11秒6』前後で安定した結果を残している壱岐あいこ選手(立命館大3年)、福島千里選手同様に大学進学を選ばなかった御家瀬緑選手(住友電工)の復調など、若い選手たちが目覚ましい活躍を見せています。

けれども、まだ誰も福島千里選手が10回以上も経験した公認記録『11秒2』台の景色を見たことがありません。

福島千里選手の背中を追いかけてきた選手たちと共に、もう一度世界を目指す福島千里選手の姿を、来シーズンも見ることができれば良いなと思っています。