見出し画像

渓流釣り

 渓流釣りが好きで、都会で暮らしていた頃からよく行っていた。
 午前5時頃の朝まづめ(日の出前後のよく釣れる時間帯)に釣り場に着くには、2~3時頃の出発となる。
 ようやくたどり着いた渓流の入漁料が当時3500~4000円、釣り糸の太さを号数で表すのだが(数字が大きいほど太い)、魚影に比して釣り人の数が圧倒的に多い漁場でスレた魚たちは、1号以下0.6~0.8号でないと釣れないし、一度釣り落とした淵では、魚が用心してしまってその後しばらくは釣れなかった。
 ところがここらではどうでしょう、今住んでいる町は、市街地から車で10分ほどのところで昼間でもイワナが釣れる。釣り糸は2号で大丈夫。釣り落として針まで持っていかれた魚が、口に針をつけたまますぐにまた釣れる。それなのに入漁料は不要。
 釣り好きにとっては夢のようなこの環境。それは、豊かな森があることによって、水質、水量が保たれ、魚の餌となる虫たちが育まれるからこそということを、忘れてはなりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?