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ボルネオの熱帯林

 今、オランウータンが住むボルネオの熱帯林がどんどん伐られていっています。そしてそこに、パーム油という油を採るためにアブラヤシを植えています。
 そんなこと私達には関係ない、と思われるかもしれませんが、パーム油は、インスタントラーメン、スナック、アイス、チョコ、カレールー、石鹸、シャンプー、歯磨き、化粧品等々、私たちが普段の生活に使ういろいろなものに使われています。
 つまり、私達の日常が、ボルネオの熱帯林の伐採に直接つながっているんです。
 また、ボルネオの熱帯林の地面は、沼みたいな所に枯れた木が沈んで、炭のような状態になっている泥炭湿地です。熱帯林を切り開くと、この泥炭湿地が乾燥して火事が起きやすくなり、そこに火がつくと大規模な煙害が起き、大量の二酸化炭素も出ます。
 つまり熱帯林の伐採は、動物だけでなく、自分たちが住む環境も破壊する結果になってしまっている。
 他の動物達と違って、人間は自分たちの住む環境をどんどん破壊していく珍しい生き物なんです。

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