ムンダイ

　なんて年だ。なんて、昨年末辺りから僕の界隈で起こる、なんなら台風の目のようになって僕自身が起こしていたのかも知れない事物の区切りが付いてきて、総括とまではいかないけれど、沈思黙考。そんな日々が続いている。

　僕の規定、礎、基礎、地盤をなすものとは何ぞいやと考えて、変わってないなと、10年前から。ただ、その10年ぐらい前から恣意的に、恣意性の疑わしさを感じながらも一旦受け入れ、許して、やってきた事で学んだことも少なからずあったような。成長したのかと聞かれてもよくわからない。そんな、曖昧な領域で標をつけて、そこに縄を掛けて、ブンブン回って遠心力のせいで前後不覚。自分の言動がどこから発生しているのか分からなくなりつつ、かつ、俺はいま罠に掛かっているぞ！と言いながらも、情動の波に飲み込まれつつ、やがてそれらが勢いを失って気付く。やっぱここだっていう既視感、絶望感、とは言え、俺やっぱ楽しんでるところあるよなぁ、なんて安堵感。
　
　まだまだ今年は踏ん張らねばならん。なんならこれからが本番で、帰宅したる後虚脱してる暇なんてないんで、そろそろエンジン蒸し直さなあかんなーと思うてはおるのです。文体を崩す癖をどうにかしたい。そんな日々。
　聴く音楽といったら専らフリージャズで、何がいいの？と聞かれても、専門知識なんてねぇし、頭のなかをそのまま外に引っ張り出したら、こんな音がするんだろうなっていう、よくわからない言語に身を委ねる心地良さを感じて、今日も没る。