BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDX 3戦目に向けて

BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDX各チームの2戦目が終わりましたね。
当たり前ではありますが、開幕戦終了直後よりもハッキリとチームの明暗が可視化されたのではないかと思います。
本記事では、この後に控える第3戦目に向けて各チームの状況(期待や懸念点など)をまとめていきます


2戦目を終えて(勢力図はある程度見えてきたのか)

リーグ戦は全部で6戦あり、そのうちの2戦を終えた状態。
まだしんどい空気が流れるのには早いと思われがちですが、2勝したチームと2敗したチームでは全然雰囲気が違ってきます。
再三言われていますが、リーグ戦は蹴落としの勝負です。
一度下位に落ちてしまうと餌食になる可能性が高いのです。
2敗して下位に落ちただけでも他のチームから標的にされる恐れがあります。

そして事実、2戦を終えた時点で標的にされてしまいそうなチームが出てきています。
見ていきましょう。
※チームの記載順は、筆者の独断と偏見で流れに乗れている順(リーグ別)とさせていただきます

Bリーグ

APINA VRAMeS

現在の状況(初戦終了時点)
勝点:6(2勝0敗0分)
獲得pt:17
現在の順位:1位
各選手残コスト
UCCHIE:70/100
WELLOW:70/100
CHP*1E:70/100
KENTAN:70/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SUPERNOVA Tohoku・大将戦)
セカンドステージ:未使用

兼ねてから言われていた「カリスマのようなチーム」というのをキレイに体現した2戦目だったと感じています。
WELLOWは言わずもがな、第2のエースとしての立場に恥じない高い壁となっています。
そしてCHP*1Eがここまでの試合ではかなり良い仕事をしています。
2試合目に関しては中堅戦で押されるかと思われましたが、ストラテジーで変更させられた楽曲で相手のエースに勝つ大仕事。
現時点では全員がしっかりと見せ場を作っている中で、逆にその牙城を崩せるチームが現れるかどうかというのも注目できそうです。

SUPERNOVA Tohoku

現在の状況(初戦終了時点)
勝点:3(1勝1敗0分)
獲得pt:12
現在の順位:2位
各選手残コスト
TATSU:50/100
NIKE.:70/100
TAKWAN:60/100
46:100/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→APINA VRAMeS・中堅戦)
セカンドステージ:未使用

とにかく精度勝負に強い、本番でのパフォーマンスが高い、というチームカラーを存分に見せつけている一方で、各々に背負わされている責任が重いのではないかという懸念が若干ですがあります。
TATSUやNIKE.には先鋒ないし中堅で絶対に落とさない堅固なプレイングが求められ、その流れをTAKWANや46が繋いでいくことが基本的には求められていくと考えています。
どうしてもレギュレーションとの兼ね合いで、TAKWANらには分が悪い試合となりがちな側面があるのです。
初戦こそ二刀流の底力で勝利をもぎ取りましたが、TAKWANはある種理不尽な勝負の世界の洗礼を受けてしまっている気がします。
パフォーマンスはかなり良いだけに、ここで気を落とさないことを願うばかりです。

TAITO STATION Tradz

現在の状況(第2戦終了時点)
勝点:1(0勝1敗1分)
獲得pt:10
現在の順位:3位
各選手残コスト
KKM*:90/100
RIOO:50/100
8S.:50/100
RAITO.:90/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→GiGO・中堅戦)
セカンドステージ:未使用

第2戦目に関しては最低限、凌いだと言えましょう。
ただ、凌いだだけにすぎません。
試練は次節にも続いていきます。

RIOOに関しては忘れていた戦い方を思い出したような印象を受けました。
しかし現状維持で大活躍、とまではいかず、より一層研鑽が求められることでしょう。
チームのポジション的には8S.がうまい具合に縁の下の力持ちとして役割を果たしているように見えます。
RAITO.も初陣で無事ポイントを獲得でき、つかみは及第点と言ったところでしょうか。
今後に期待です。
3戦目以降は何としても勝ちを積んでいかなければなりません。

GiGO

現在の状況(第2戦終了時点)
勝点:1(0勝1敗1分)
獲得pt:9
現在の順位:4位
各選手残コスト
CORIVE:80/100
NUCHIO:40/100
CYBERX:70/100
LOOT:90/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:未使用
セカンドステージ:未使用

こちらもまた、土俵際で凌いだチームです。
初戦もそうでしたが、第2戦に関してもあと一歩が噛み合わない歯がゆさを感じる結果となりました。
LOOTは自己ベストで勝っていた叙情でミスをし、CYBERXは弱点を巧みに突かれ、NUCHIOは他選とはいえあと数点の勝負を制することが出来ませんでした。
1つでもうまくことが運べば、勝つことが出来るのです。
だからこそ非常にもどかしい。

希望となり得る点を挙げるとするならば、CYBERXがストラテジーを跳ね返した点でしょうか。
意外にも現状の打開に一石を投じるのは精密機械の一声なのかもしれません。

Wリーグ

GAME PANIC

現在の状況(第2戦終了時点)
勝点:6(2勝0敗0分)
獲得pt:21
現在の順位:1位
各選手残コスト
MIKAMO:60/100
PEACE:40/100
TAKA.S:90/100
FRIP:90/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:未使用
セカンドステージ:未使用

第2戦もまた、双璧の強さを見せつける結果となりました。
ただ結果もそうですが、個人的に特筆したいのは、聖堂の壁MIKAMO・皿もいける壁PEACE共に安定感が高まっているという点です。
2人がGAME PANICに集った当初(BPL2021)から彼ら双璧に注目が集まっていましたが、誰かが崩れてしまい結果に結びつかないやりきれなさが常にありました。
3季目にして、この双璧が真価を発揮するようになったということで、彼ら自身にとっても大きな自信になっていると思います。
FRIPについては変わらず安心感のあるプレイを魅せていました。
プレイングのみならずメンタル面でも安定感が見られるのは彼の強みですね。
この流れを維持できるか、その鍵を握るのはTAKA.Sの☆12だと考えています。

SILK HAT

現在の状況(初戦終了時点)
勝点:3(1勝1敗0分)
獲得pt:12
現在の順位:2位
各選手残コスト
SEIRYU:80/100
VELVET:40/100
LICHT:90/100
KIDO.:70/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→レジャーランド・中堅戦)
セカンドステージ:未使用

第2戦目、負けたのに勝ったチームより上に置くのにはちゃんとした理由があるのです。
分からない方は第8試合をご覧ください。
まず2戦目にして初登板となった再起をかけるLICHTの勝負強さは、大会を制した当時から今も衰えていないことをしっかりと見せつけていきました。
また、KIDO.の手堅さが回数を重ねるごとに増しています。
伸び悩んだあの頃の彼はもういないのでしょう。
そして極めつけは、あの頂点の鷹U*TAKAに勇敢にも精度勝負を仕掛け、BPL史上最高に肉薄した生ける希望VELVETの勇姿です。
どんな相手でも可能性を見出す強さは唯一無二と言っても過言ではないです。
これまでの結果以上に、全員の強さが試合に表れているため、正直今後が違う意味で怖いチームだと考えています。

ROUND1

現在の状況(初戦終了時点)
勝点:3(1勝1敗0分)
獲得pt:10
現在の順位:3位
各選手残コスト
U*TAKA:70/100
KUREI:60/100
I6VV:60/100
NAGACH:90/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:未使用
セカンドステージ:未使用

やはり、王者は王者で、今もなお衰えを知らないのだと痛感させられました。
ただその一方で、哲人の手痛い敗北が重なり、彼にもまた嫌な影が落ちていないだろうかという懸念が残る結果となりました。

特に、終盤のギリギリまで競り合い、ラストの1ノーツでスコアを落として競り負ける流れは本当にメンタルに良くないです。
彼は懸念となる憑き物を取り払う必要があるでしょう。
プロとしては、王者の側近という立場に収まって平気でいられる程、厚かましい人間ではないでしょうから、どうにか再起に期待したいところです。

レジャーランド

現在の状況(第2戦終了時点)
勝点:0(0勝2敗0分)
獲得pt:5
現在の順位:4位
各選手残コスト
1-PIN:50/100
DINASO:80/100
G*:60/100
U76NER:90/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:未使用
セカンドステージ:未使用

序盤は完全に押される結果となってしまいました。
GAME PANIC戦に関しては凌ぎに重点を置いた人選だっただけに、より勝ちたかったであろうSILK HAT戦を落としたのが響いている印象です。
プレイングが悪かったということはなかったように思います。
ただ、やはり他チームに流れを作ることを許してしまったのが大きいでしょう。
下位争いへの参入は正直免れなさそうです。
今後は相当頑張って挽回する必要があります。
特に、初登板で出鼻をくじかれたDINASOは、前季の栄光があるだけにあの頃の感覚を取り戻せるかどうかでチームの明暗が決まると考えています。

対戦カードで見る各チームの温度感

各チームの試合についてはあと4試合残っていますが、前述の通りある程度勢力図が固まりつつある状況です。
そのような中で気になるのは、ポストシーズンに進めるかどうかのボーダーラインだと思います。
レギュラーステージは、各リーグで4位のチームのみが脱落するというルールです。
リーグ戦は各チーム6試合行われ、その中で勝点を9以上取ることが出来れば3位以上での通過はほぼ堅いと考えられています。
勝点を9取ったうえでなお負けるパターンとしては、全チームが勝点9で並び、さらに獲得ptの差で負けるパターンしかありません。
さらに、リーグ内でどこか1試合でも引き分けの試合が出てきた場合、少なくとも1チームは勝点が8以下となってしまうため、勝点9以上取れたチームはその時点で決勝トーナメント進出が確定します。
第8試合終了時点で、Bリーグでは既に引き分けの試合が発生しています。
既に勝点6を得ているAPINA VRAMeSは、もう1勝すれば勝ち抜け確定ということになりますね。

さて各チーム次の対戦は第3戦目、これでリーグ戦の1巡が完了することになります。
ここで今一度総当たり戦のルールを整理しておきましょう。
レギュラーステージはリーグ戦で、各リーグが総当たり戦を"2回"行います。
そして、リーグ戦の2巡目の試合順は、1巡目の逆順となります。

ここで、察しが良い方はお気づきになるでしょうか。
直近に控えた第3戦と、リーグ戦折り返しとなる4戦目、実は対戦チームの組合せが全く同じなのです。
もし第3戦を落としてしまった場合、その負かされた相手ともう1回遊べる
ドンことになってしまいます。
ここまで短いスパンですと、リベンジマッチとするには相当な精神力が必要だと思います。
加えて、4戦目以降は大将戦の難易度が☆12という実力差が勝敗に直結しやすいレギュレーションになります。
強者がチームにいる場合は良いですが、純粋な実力勝負では分が悪い、という選手が集まってしまった場合が絶望的です。
それでもし自分たちがポストシーズンの当落線上にいたら…考えるだけでも恐ろしいですね。
よくもまあここまで逆境に立たされたものに追い打ちをかけられるものです。
お気持ち表明はさておき、このレギュレーションを念頭に置いた上で第3戦目となる各試合の対戦カードを見ていきましょう。

第9試合 GiGO vs SUPERNOVA Tohoku

GiGOは後がない状態。
SUPERNOVA Tohokuも、ここで敗北すると1勝2敗となり雲行きが怪しくなるため勝利で終えたい試合でしょう。
なかなか修羅の道の様相を呈してきた試合のように感じますね。
ここで落としてもまた同じ相手ともう1試合というのも厄介です。
ここを過ぎた後、コストの問題でNUCHIOをほとんど起用できないGiGOがどうなるのかも気になります。

第10試合 レジャーランド vs ROUND1

ここもまた、お互いにこれ以上の敗北を避けたい一戦です。
特にレジャーランドはここで落とすとかなり危険と言えそうです。
ただここでも大将に鷹が控えています。
恐竜が鷹を討伐しなければなりません。
ここまでハードなミッションが今までにあったでしょうか。

第11試合 APINA VRAMeS vs TAITO STATION Tradz

前述のBリーグの戦況により、APINA VRAMeSは勝ち抜けに王手がかかっています。
一方のTAITO STATION Tradzは、とにかく勝利が欲しいであろう局面です。

4戦目のことを考えると、特にTAITO STATION Tradz側は落としたくない試合と言えます。
一方のAPINA VRAMeSについても、4戦目にレジェンドKKM*と対峙する可能性を考慮するとここは勝っておきたいでしょう。

第12試合 SILK HAT vs GAME PANIC

ファーストステージ最終試合は、無限の可能性を秘めたSILK HATが、双璧と強靭な仲間たちに挑みます。
今季はかなり好調なGAME PANICですが、ここで勝てればSILK HATとしてはかなり良い弾みをつけられそうです。
逆にGAME PANICが制することが出来れば、勝ち抜けがほぼ安泰となります。

まとめ

第2戦目が終わりましたが、ここからは試合に向けた気持ちも変わってくるでしょう。
上位にいるチームは流れに乗るべく、次の勝ちを目指すわけですが、そこには大いなる希望が乗せられます。
下位チームは、ここから1つ1つの敗北が重くのしかかるため、何としてでも勝たなければいけません。
あまり見たくありませんが、張り詰めた空気になっていく可能性もあります。
我々にできることは、ただ見守るのみです。
まだ希望を捨ててはなりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?