BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDX セカンド第2戦に向けて

BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDXのリーグ戦が先日折り返しとなり、レギュレーションの一部変更に加え各チームの立ち回りもガラッと変わり新たな展開を予感させるような流れになりました。
それと同時に、リーグ戦も終わりが近づいており覆しがたい辛い現実に直面する場面も増えてきましたね。
本記事では、そんな辛い現実を皆様にも分かりやすくかみ砕いてお伝えしていきます。
辛くても良い人だけ読んでくださいね。
(2023/09/03)一部加筆・修正


セカンドステージ開幕の所感

軽い導入として、新たなレギュレーションのもと始まったセカンドステージでの試合運びなどを受けての筆者の所感を綴っていければと思います。
何よりも感じたのは、やはり高難易度の譜面だと泥試合や一方的な試合になりやすいという点ですね。
特に直近の4試合については、コスト事情なども相まって展開を予想できてしまった方が多数だと思われます。
個人的にはようやく☆12が解禁、というこのタイミングで自転車操業を強いられる今回のレギュレーションは正直いかがなものかという印象です。
それなりにコンテンツを嗜んできた立場からの一意見に過ぎませんが、ことIIDXで大会を催す、となればメインコンテンツは☆12だと思いますので、そのメインを出すにあたっての障害があまりにも多すぎる気がしてなりません。
今回のように糸通し的な戦略が見られるのも勝負事の醍醐味の一つではありますが、あくまでメインがある前提でのサイドディッシュだと思います。
ちょっとメインディッシュの物足りなさが目立つリーグ戦だというイメージは残念ながら拭えません。
その他様々思うところはありましたが、この点はまた機会を設けて記事にしましょう。

さて、リーグ戦も残すところ各チーム2戦ずつとなりました。
ここから今回の各チームの状況をまとめていきます。
ポストシーズンに向けて、という観点も盛り込んでいければと考えています。
※チームの記載順は、筆者の独断と偏見で上位通過への期待が大きい順(リーグ別)とさせていただきます

Bリーグ

APINA VRAMeS

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:9(3勝1敗0分)
獲得pt:29
現在の順位:1位
各選手残コスト・出場回数
UCCHIE:40/100・2回
WELLOW:60/100・2回
CHP*1E:40/100・4回
KENTAN:20/100・4回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SUPERNOVA Tohoku・大将戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:→GiGO・先鋒戦or中堅戦)
決勝トーナメント進出確定
1位通過条件
「SUPERNOVA Tohoku戦に勝利」
※引分の場合:「SUPERNOVA Tohoku・TAITO STATION Tradz以上のptを獲得」
※敗北の場合:「GiGO戦に勝利」または「GiGO戦で引分かつTAITO STATION Tradz以上のptを獲得」

今回の試合については、主となる戦力を温存する流れとなりました。
勝点的に余裕があるからこそ取れる選択だったと思います。
WELLOWの圧倒的な実力は言うまでもありませんが、スコアの数値や彼自身の反応を見るに完璧なパフォーマンスとまではいかないのかもしれません。
上位としての心の余裕はあれど、いつまでも余裕を持っていられるわけではないでしょう。
リーグ戦を越えると、どうあがいても負けが許されない修羅の世界に突入します。
APINA VRAMeSとしてはそこからガラッと状況が変わることになりますから、各選手が適応できるかどうかが注目です。

リーグ戦でもイレギュラーは常に起こり得ます。
イレギュラーに対する彼らのソリューションが残りの試合では見られるのではないかと期待しています。

TAITO STATION Tradz

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:4(1勝2敗1分)
獲得pt:22
現在の順位:3位
各選手残コスト・出場回数
KKM*:60/100・2回
RIOO:20/100・4回
8S.:30/100・3回
RAITO.:50/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→GiGO・中堅戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:→SUPERNOVA Tohoku・先鋒戦or大将戦)
決勝トーナメント進出条件
「GiGO戦に勝利」
※引分の場合:「APINA VRAMeSがGiGO戦に勝利か引分」
※敗北の場合:「SUPERNOVA Tohoku戦で勝利」かつ「APINA VRAMeSがSUPERNOVA Tohokuに勝利」かつ「SUPERNOVA Tohoku以上のptを獲得」
1位通過条件
「GiGO戦・SUPERNOVA Tohoku戦で勝利」かつ「APINA VRAMeSがGiGO・SUPERNOVA Tohokuに敗北」かつ「APINA VRAMeS・SUPERNOVA Tohoku以上のptを獲得」

これまでベンチを温めていた破壊神KKM*がついにリングへと降りてきました。
1戦目では計画通りに暴れていったわけですが、相手が降伏するようにしっかり暴れ切らなければならないプレッシャーが最終節まで続きます。
また他のメンバーについても、落としてはならないという重圧を耐え抜くリーグ戦となるでしょう。
役目は果たしつつも見た目通りどっしりとまではいかない8S.や、ジャンルや対戦カードに恵まれず、鬼なのに人に苦しめられがちなRAITO.の奮起もチームの勝利の上では必要になってくるはずだと思います。
まだ1勝目、そしてこの後の2戦の方が進退への影響は大きいです。
さらなる大きな山場がリーグ戦の最後まで立ちはだかります。

SUPERNOVA Tohoku

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:7(2勝1敗1分)
獲得pt:27
現在の順位:2位
各選手残コスト
TATSU:30/100
NIKE.:50/100
TAKWAN:40/100
46:40/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→APINA VRAMeS・中堅戦)
セカンドステージ:使用済(→GiGO・大将戦)
決勝トーナメント進出条件
「APINA VRAMeS戦・TAITO STATION Tradz戦いずれかで勝利か引分」
※両方敗北かつGiGOが2勝の場合:「TAITO STATION Tradz以上のptを獲得」
1位通過条件
「APINA VRAMeS戦で勝利」かつ「APINA VRAMeSがGiGOに敗北」かつ「APINA VRAMeS以上のptを獲得」

これまでこのチームのことを見くびっていた方は多いでしょう。
特に46に関しては、某鷹や某破壊神ほどではないにしろ高難易度に相当の定評がある選手です。
相手次第ジャンル次第という側面が強い選手ではありますが、今回は見事に自分のフィールドに持ち込み、120点満点の活躍をすることが出来ました。
また、TATSU・NIKE.の安定感は言わずもがなですが、TAKWANの土壇場での強さが試合でも遺憾なく発揮されていると言えます。
各々の役割が分かりやすい分作戦が1つに定まりがちで読まれやすい、というデメリットはありますが、自慢の本番力でそれを遂行しきれるかどうかが注目ポイントです。

GiGO

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:2(0勝2敗2分)
獲得pt:18
現在の順位:4位
各選手残コスト
CORIVE:60/100
NUCHIO:10/100
CYBERX:50/100
LOOT:40/100
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SUPERNOVA Tohoku・大将戦)
セカンドステージ:未使用(TAITO STATION Tradz/APINA VRAMeS・先鋒戦or中堅戦)
決勝トーナメント進出条件
「TAITO STATION Tradz戦に勝利」かつ
┣TAITO STATION TradzがSUPERNOVA Tohokuに勝利の場合:「APINA VRAMeS戦に勝利」
┗TAITO STATION TradzがSUPERNOVA Tohokuに引分の場合:「TAITO STATION Tradz以上のptを獲得」
※引分の場合:「SUPERNOVA TohokuがTAITO STATION Tradzに勝利か引分」かつ「APINA VRAMeS戦に勝利」かつ「TAITO STATION Tradz以上のptを獲得」
※敗北の場合:敗退
1位通過不可

なかなか勝ち切れる選手がいないという懸念が結果となって表れてしまっている印象です。
それに加えて、あの時もう少し粘っていれば、という悔いが散見されるのももどかしいですね。

そしてこの後は全てが終わるか望みをつなぐかの最大の山場が訪れます。
ここまで長引いたスランプを脱却し、最大限の力を開放しなければ可能性を繋ぐことは出来ません。
土壇場で凌ぎきる粘り強さが今季の彼らにもあるかどうか注目です。

Wリーグ

SILK HAT

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:9(3勝1敗0分)
獲得pt:29
現在の順位:1位
各選手残コスト・出場回数
SEIRYU:50/100・2回
VELVET:20/100・4回
LICHT:50/100・3回
KIDO.:40/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→レジャーランド・中堅戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:→ROUND1・先鋒戦or大将戦)
決勝トーナメント進出確定
1位通過条件
「ROUND1戦に勝利」かつ「ROUND1以上のptを獲得」
┣引分の場合:「レジャーランド戦に勝利しROUND1以上のptを獲得」
┗敗北の場合:「レジャーランド戦に勝利しGAME PANIC・ROUND1以上のptを獲得」かつ「GAME PANICがROUND1戦に勝利」

ここまでの流れは100点と言っても過言ではありません。
特にファーストステージでは下馬評からして分が悪いと思われていたにもかかわらず、初戦で勝ったところから既に快進撃の予兆が見られていたと思います。
高難易度に自信のあるSEIRYU・LICHTの両名をセカンドに向けて温存し、必然的にVELVET・KIDO.を主軸としてファーストでは立ち回ったわけですが、この2名の予想以上の活躍によりファーストの時点で2勝できたということがかなりの追い風となったことでしょう。
そしてセカンドで登場した2名も言わずもがなの高パフォーマンスを発揮し、計画通りの完璧な試合運びで勝ちを収めることが出来ました。
他チームの采配の兼ね合いで、残りの試合を相手以上の高火力で臨める期待も大きいため、1位通過の可能性も一気に高まりました。
前季までの雪辱をついに果たせるのか注目です。

ROUND1

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:9(3勝1敗0分)
獲得pt:25
現在の順位:2位
各選手残コスト・出場回数
U*TAKA:10/100・3回
KUREI:40/100・3回
I6VV:40/100・3回
NAGACH:70/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:(→レジャーランド・大将戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:GAME PANIC/SILK HAT・先鋒戦or中堅戦)
決勝トーナメント進出確定
1位通過条件
「SILK HAT戦に勝利」かつ「SILK HAT以上のptを獲得」
┣引分の場合:「GAME PANIC戦に勝利しSILK HAT以上のptを獲得」
┗敗北の場合:「GAME PANIC戦に勝利しGAME PANIC・SILK HAT以上のptを獲得」かつ「レジャーランドがSILK HAT戦に勝利」

王者が今季もフルスロットルで華麗にリーグ戦通過を決めてみせました。
ポストシーズンでも鷹の如くどっしりと舞ってくれることでしょう。
NAGACHも積極的にメンタル勝負を仕掛けて勝てる強さがあるので、あとは戦略の立て方など、BPLならではの部分に適応できるかどうかだと思います。
KUREIも結果にはあまりつながっていないものの、メンタル勝負においてはかなりのポテンシャルを秘めた選手です。
彼が勝てる感覚を思い出し、I6VVにも精神面での強さが養われたら最強のチームが出来るのではないかと個人的には思っています。
とはいえ、今季はおいそれとリーグ戦1位を取れるわけではなく、争奪戦を制する必要があります。
1度の優勝で満足しないひたむきなROUND1が見れるかどうか注目ですね。

GAME PANIC

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:6(2勝2敗0分)
獲得pt:28
現在の順位:3位
各選手残コスト・出場回数
MIKAMO:30/100・3回
PEACE:20/100・4回
TAKA.S:60/100・2回
FRIP:50/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SILK HAT・中堅戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:→ROUND1/レジャーランド・先鋒戦or大将戦)
決勝トーナメント進出条件
「レジャーランド戦・ROUND1戦いずれかで勝利か引分」
※両方敗北の場合:「レジャーランド以上のptを獲得」
1位通過条件
「レジャーランド戦・ROUND1戦に勝利」かつ「SILK HAT・ROUND1以上のptを獲得」

直近2戦では苦戦を強いられていますが、勝点とptで大きな貯金があるおかげで生きながらえている状況です。
MIKAMO・PEACEのパフォーマンスが今のところはしっかりと発揮されているのが不幸中の幸いと言ったところでしょうか。
ただ、チーム編成的にはこの2人が最大限努めたところで、勝利のための地盤が整うだけにすぎません。
特にリーグ戦では、大将を務める可能性の高いTAKA.Sの勝利こそが、チームの勝ちの決定打となるはずなのです。

敗退の可能性はかなり薄いとはいえ、少しでも勝点を積んでシーズン通過を確実にしたいところでしょう。
現状はまだ1戦終えたのみですが、残りの試合では是が非でも勝ちをとっておきたいですね。

レジャーランド

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:0(0勝4敗0分)
獲得pt:14
現在の順位:4位
各選手残コスト・出場回数
1-PIN:30/100・3回
DINASO:50/100・2回
G*:30/100・4回
U76NER:50/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→ROUND1・中堅戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:GAME PANIC/SILK HAT・先鋒戦or大将戦)
決勝トーナメント進出条件
「GAME PANIC戦・SILK HAT戦に勝利」かつ「ROUND1がGAME PANIC戦に勝利」かつ「GAME PANIC以上のptを獲得」
※GAME PANIC戦は3pt以上上回っての勝利でなければ敗退
1位通過不可

決定打となりうる選手がいないという懸念は再三触れてきましたが、それに加え、勝てる試合を落としたのが本当に悔やまれる結果となりました。
特にDINASOはきつくマークされたか、ここまで何もさせてもらえていない状況です。
前季から大きく強化されたチームを前に、自分たちも殻を破る必要があったのですが、高い壁を越えきれなかった形となってしまったようです。
ここからは1戦1戦が戦争です。
一つでも落とすとここで終わりとなってしまいます。
ここからは彼らに引けを取らない、あるいは遥かに彼らを上回る選手を相手に大きく勝ち切らなければなりません。
かなり厳しい戦いにはなりますが、土俵際で意地を見せられるかが注目となります。

対戦カードで見る各チームの温度感

ここからは次週に控えた各チーム第5戦目の対戦カードを整理していきます。
かなり構図が固まりつつある決勝トーナメントに関する観点も織り込んでいければと思います。
※現時点で、BリーグではAPINA VRAMeS、WリーグではSILK HAT、ROUND1の決勝トーナメント進出が既に確定しています。
他のチームについては、敗退の可能性が残されている状況です。

第5試合 SILK HAT vs ROUND1

Wリーグの1位争いのキーポイントとなる試合と言えそうです。
中堅大将と高火力コンビで出場できるSILK HATが優勢に思われますが、ROUND1も先鋒に王者が控えており、ここでリードを作れる期待が大きいです。
後続の2名の火事場の馬鹿力に期待したいですね。

第6試合 APINA VRAMeS vs SUPERNOVA Tohoku

こちらはBリーグで、同様に上位につける2チームの試合です。
SUPERNOVA Tohokuはここまでかなり順調に勝ち点を積むことが出来ており、ここで勝つとこれまでぶっち切りだったAPINA VRAMeSと逆転することになります。
結果によってはこちらも1位争いが熾烈になる可能性がありそうですね。

第7試合 レジャーランド vs GAME PANIC

前2試合とはうって変わって、こちらは穏やかでない空気に包まれた試合です。
特にレジャーランドにとっては、可能性をつかむために唯一叩ける相手であるGAME PANICとの試合ということで、とにかく勝ちを求めていることでしょう。
ここでレジャーランドはただ勝つだけではなく、3pt差以上つけなければ、GAME PANICに逆転することが出来ません。
(GAME PANICに5pt以上取られた場合はほぼ絶望的です)
意地を見せられるかレジャーランド。

第8試合 GiGO vs TAITO STATION Tradz

こちらはGiGOにとっての山場となります。
ただ、違う点としては、引分でも凌げるという点と、相手方のTAITO STATION Tradzも現時点では危険区域にいるという点でしょう。
ただ、負けてはならないこと、勝っても引き続き試練が待ち受けている点は変わりません。
そして、TAITO STATION Tradzといえば、ご存じの破壊神が控えているチームです。
勝利のためには、破壊神に対して1曲でいいので土をつける必要があります。
ただ破壊神相手ではそれすらも難しいため、非常に厳しい戦いとなることが予想されます。

まとめ

いよいよポストシーズン通過争いの佳境に入って参りました。
特に下位のチームにとってはこれまでよりもいっそう過酷な戦いが待ち受けるシーズンとなりましたね。
ここで泥臭く勝ちのために戦えるかどうかがチームの進退のカギとなるでしょう。
土壇場に立たされて泥臭くなれる人間は強いです。
我々もまた、泥臭く応援をしてあげましょう。
それが唯一我々に出来ることだと思います。

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