BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDX リーグ戦最終試合に向けて

BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- IIDXのリーグ戦も残すところ各チーム1戦を残すのみとなりました。
既に上位のチームと下位のチームの差は歴然としており、中には既に敗退が決まってしまったチームもあります。
そこで今回は、これまでの「次戦以降どうするか」といった本題から少し指向を変えまして
敗退したチームのこれまでの振り返りや、ポストシーズンに控えた決勝トーナメントがどのようになっていくか、といった部分に焦点を当てていければと考えています。


決勝トーナメントについて

BPLS3 IIDXの決勝トーナメントは、BリーグおよびWリーグからそれぞれ上位3チームが参戦します。
トーナメント戦における対戦カードの組合せは以下のように決められています。

①クォーターファイナル第1試合:
 Bリーグ2位通過チームvsWリーグ3位通過チーム
②クォーターファイナル第2試合:
 Wリーグ2位通過チームvsBリーグ3位通過チーム
③セミファイナル第1試合:
 Wリーグ1位通過チームvs①で勝利したチーム
④セミファイナル第2試合:
 Bリーグ1位通過チームvs②で勝利したチーム
⑤ファイナル:
 ③で勝利したチームvs④で勝利したチーム

上記のように、各リーグ2位と3位がクォーターで対戦し、1位チームはセミファイナルからの出場となります。(所謂シード枠)
だからこそ、チームとしてはリーグ戦は1位で通過したい、という形になっていたわけですね。
ただそれ以上に、順位によってどのチームとの対戦になるかが変わってしまうというのが、このルールの大きなポイントとなります。
というのも、このチームを相手にはしたくない何故なら、分が悪くなる可能性が高いから、というケースがかなりあるのです。
クォーターおよびセミについては、リーグ戦からレギュレーションが以下のように変更となります。

1試合5戦形式
先鋒戦:☆8~☆10 各選曲で勝者に1pt
次鋒戦:☆8~☆10 各選曲で勝者に2pt
中堅戦:☆11 各選曲で勝者に2pt
副将戦:☆11 各選曲で勝者に2pt
大将戦:☆12 各選曲で勝者に3pt
4選手全員が出場し、2連続出場は不可
クォーターからセミまでで使用可能なストラテジーカード1枚
同点の場合はリーグ戦で上位だったチームが勝利

簡単に言うと、1試合で10pt以上であれば、引分以上がほぼ安泰となるルールとなっております。
もしリーグ戦を上位で通過できた場合は、引分でも勝利扱いとなるため、10ptをまずは目指すというのも立派な指針の一つとなるでしょう。
また、チーム内に圧倒的なポイントゲッターがいる場合、その選手が(次鋒or中堅)+大将に出場することで10ptを稼ぐという大胆な戦法も考えられます。
上位通過であればそれだけで勝ち上がりが確定するという凄まじい作戦ですね。
すると他チームはそれを牽制しようとする場合、それ以外の3戦で10ptを取りきる方針となる可能性が高いのです。
それが計画通りに行く算段があればよいですが、なかなかそうもいかないでしょう。
上記の理由から、ポイントゲッターがいるチーム(さらに言えばその選手が大将に出場する可能性が高いチーム)との対戦を避けたいチームは多いと予想できます。
もちろん、避けるために残りの試合で勝ち点を調整することは難しいのですが、これまでの状況的にそれが可能なチームも少なくありません。

対戦カードの組合せ失礼予想

ではここからは、大胆にも決勝トーナメントにおける各試合の出場チームがどうなるかを予想していきます。
まず、現時点で想定されうる範囲のリーグ戦最終順位は以下の通りです。

Bリーグ
1位:APINA VRAMeS or SUPERNOVA Tohoku
2位:APINA VRAMeS or SUPERNOVA Tohoku
3位:GiGO or TAITO STATION Tradz
4位:GiGO or TAITO STATION Tradz
Wリーグ
1位:SILK HAT or ROUND1
2位:GAME PANIC or SILK HAT or ROUND1
3位:GAME PANIC or SILK HAT
4位:レジャーランド

加えて、リーグ戦では以下の4試合がまだ残っています。

第9試合:ROUND1 vs GAME PANIC
第10試合:SUPERNOVA Tohoku vs TAITO STATION Tradz
第11試合:SILK HAT vs レジャーランド
第12試合:APINA VRAMeS vs GiGO

これまでの各チームおよび各選手の戦況なども考慮し、以下の通り最終順位を予想します。

Bリーグ
1位:APINA VRAMeS
2位:SUPERNOVA Tohoku
3位:TAITO STATION Tradz
4位:GiGO
Wリーグ
1位:ROUND1
2位:GAME PANIC
3位:SILK HAT
4位:レジャーランド

読者の皆様にはこの場で物言いをしたい気持ちをぐっとこらえていただいて、以下に理由を簡単に記載していきますのでお付き合い願います。

Bリーグ1位予想:APINA VRAMeS

現在の状況(第5戦終了時点)
勝点:9(3勝2敗0分)
獲得pt:34
現在の順位:2位
各選手残コスト・出場回数
UCCHIE:20/100・3回
WELLOW:30/100・3回
CHP*1E:40/100・4回
KENTAN:10/100・5回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SUPERNOVA Tohoku・大将戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:→GiGO・先鋒戦or中堅戦)
最終順位フロー
第12試合で勝利→第10試合でSUPERNOVA Tohokuが敗北か引分で「1位」、勝利で「2位」
第12試合で引分→第10試合でSUPERNOVA Tohokuが敗北で「pt差次第で1位or2位」、勝利か引分で「2位」
第12試合で敗北→「2位」

1位予想の最大の理由は、最終戦を控えた状態でストラテジーカードを残していること、これに尽きます。
対戦相手はGiGOで、純粋な実力勝負でもやや分があるように思われるのに加え、ストラテジーも使用できるとなれば、勝利への期待はかなり大きいと言えます。
後述にはなりますが、SUPERNOVA Tohokuの第10試合の結果予想も相まってこの予想となりました。

Bリーグ2位予想:SUPERNOVA Tohoku

現在の状況(第5戦終了時点)
勝点:10(3勝1敗1分)
獲得pt:34
現在の順位:1位
各選手残コスト・出場回数
TATSU:10/100・4回
NIKE.:40/100・4回
TAKWAN:40/100・4回
46:10/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→APINA VRAMeS・中堅戦)
セカンドステージ:使用済(→GiGO・大将戦)
最終順位フロー
第10試合で勝利→「1位」
第10試合で引分→第12試合でAPINA VRAMeSが引分か敗北で「1位」、勝利で「2位」
第10試合で敗北→第12試合でAPINA VRAMeSが敗北で「1位」、引分で「pt差次第で1位or2位」、勝利で「2位」

ここまで各選手がかなり好調なチームですが、第10試合のTAITO STATION Tradz戦で破壊神と対峙する必要があること、そして相手だけがストラテジーカードを残している状態と言うのが大きな懸念となっています。
前述のAPINA VRAMeSと比較すると、勝点を得ることが非常に難しいことが予想されるため、このような予想となっております。

Bリーグ3位予想:TAITO STATION Tradz

現在の状況(第5戦終了時点)
勝点:5(1勝2敗2分)
獲得pt:28
現在の順位:3位
各選手残コスト・出場回数
KKM*:30/100・3回
RIOO:0/100・5回
8S.:20/100・4回
RAITO.:50/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→GiGO・中堅戦)
セカンドステージ:未使用(使用可能箇所:→SUPERNOVA Tohoku・先鋒戦or大将戦)
最終順位フロー
第10試合で勝利→「3位」
第10試合で引分→第12試合でGiGOが引分か敗北で「3位」、勝利で「pt差次第で3位or4位」
第10試合で敗北→第12試合でGiGOが引分か敗北で「3位」、勝利で「4位」

ここからは敗退の可能性があるチームとなりますが、ここはTAITO STATION Tradzの勝ち上がり予想をします。
まずは、ストラテジーカードも追い風となり大将戦で6ptを獲得できる可能性が非常に高い、というのが大きな期待要素と言えます。
先鋒および中堅についても、対戦カード的においそれと完封されるとは考えにくい布陣です。
加えて、もし第10試合で敗北したとしてもGiGOが勝利しない限り敗退とはなりません。
正直、よほど悲劇的な展開でなければ大丈夫ではないかと思っています(そう信じたいです)

Bリーグ4位予想:GiGO

現在の状況(第5戦終了時点)
勝点:3(0勝2敗3分)
獲得pt:24
現在の順位:4位
各選手残コスト・出場回数
CORIVE:30/100・3回
NUCHIO:10/100・3回
CYBERX:30/100・5回
LOOT:30/100・4回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SUPERNOVA Tohoku・大将戦)
セカンドステージ:使用済(→TAITO STATION Tradz・中堅戦)
最終順位フロー
第12試合で勝利→第10試合でTAITO STATION Tradzが勝利で「3位」、引分で「pt差次第で3位or4位」、敗北で「4位」
第10試合で引分か敗北→「4位」

大変残念ながら、ここまでの状況があまりにも厳しいです。
第12試合については、ストラテジーを残しているAPINA VRAMeSに勝利しなければ3位に浮上することすら叶いません。
また、勝利したとしても、TAITO STATION Tradzが第10試合勝っている場合は問答無用で敗退となってしまいます。
希望が潰えたわけではありませんが、前季以上の奇跡がチームに求められています。

Wリーグ1位予想:ROUND1

現在の状況(第5戦終了時点)
勝点:12(4勝1敗0分)
獲得pt:36
現在の順位:1位
各選手残コスト・出場回数
U*TAKA:0/100・4回
KUREI:10/100・4回
I6VV:40/100・3回
NAGACH:50/100・4回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→レジャーランド・大将戦)
セカンドステージ:使用済(→SILK HAT・中堅戦)
最終順位フロー
第9試合で勝利か引分→「1位」
第9試合で敗北→第11試合でSILK HATが引分か敗北で「1位」、勝利で「pt差次第で1位or2位」

やれワンマンチームだなんだと言っていた方々が今どんな顔をしているかが私は非常に気になっています。
ともかく、そうではないことをここまでで見事に見せつけていますね。
第9試合で敗北したとしても1位の可能性が残されている状態となっています。
SILK HAT次第とはいえ、間違いなく1位の期待は最も高いと言って良いでしょう。

Wリーグ2位予想:GAME PANIC

現在の状況(第5戦終了時点)
勝点:6(2勝3敗0分)
獲得pt:33
現在の順位:3位
各選手残コスト・出場回数
MIKAMO:10/100・4回
PEACE:20/100・4回
TAKA.S:30/100・3回
FRIP:40/100・4回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→SILK HAT・中堅戦)
セカンドステージ:使用済(→レジャーランド・大将戦)
最終順位フロー
第9試合で勝利→第11試合でSILK HATが敗北で「pt差次第で2位or3位」、勝利か引分で「3位」
第9試合で引分か敗北→「3位」

ptの貯金をかなり積めるという明確な強みがこのチームにはありますが、一方で勝ちにつながらない面が散見されるチームでもあります。
大敗こそ少ないものの、1人の失点がチームとしての黒星につながるケースが多いのです。
そのため、ptで勝っていても勝ち点で負ける、というパターンが良く見られます。
ただ逆に言えば、勝点さえ取ってしまえば順位を上げられる期待も大きいと言えるでしょう。
こちらもSILK HAT次第とはなりますが、第9試合に勝利すれば2位に浮上できる可能性はかなり高いです。
そして第9試合のカード的に、勝利への期待もかなり大きいため、逆転で2位浮上という予想になりました。

Wリーグ3位予想:SILK HAT

現在の状況(第5戦終了時点)
勝点:9(3勝2敗0分)
獲得pt:30
現在の順位:2位
各選手残コスト・出場回数
SEIRYU:20/100・3回
VELVET:20/100・4回
LICHT:30/100・4回
KIDO.:30/100・4回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→レジャーランド・中堅戦)
セカンドステージ:使用済(→ROUND1・大将戦)
最終順位フロー
第11試合で勝利→第9試合でROUND1が敗北で「pt差次第で1位or2位」、勝利か引分で「2位」
第11試合で引分→「2位」
第11試合で敗北→第9試合でGAME PANICが勝利で「pt差次第で2位or3位」、引分か敗北で「2位」

例の第5試合の展開は、たった1試合の劇的な展開だったとはいえ、それでもSILK HATに一抹の不安をよぎらせたことには変わりないと考えています。
前季からBPLをご覧になっている方はよくお分かりかと思いますが、勝算が大きいはずだった試合で想定外が重なり負けてしまうというのはチームにとって大きなマイナス要素となり得るのです。
実際に予期せぬ黒星から失速した例は数えきれないほど見られます。
第11試合にしても引き続き盤石の態勢で挑めるとはいえ、予期せぬ黒星の直後ですから、残念ながら「不安が先行する」としか私の口からは言えませんね。
もちろん悪い予感が外れてほしい願望も少しありますが、上記のような懸念から、どうしてもこういった予想に落ち着いてしまいました。

Wリーグ4位予想:レジャーランド

現在の状況(第4戦終了時点)
勝点:3(1勝4敗0分)
獲得pt:21
現在の順位:4位
各選手残コスト・出場回数
1-PIN:10/100・4回
DINASO:30/100・3回
G*:0/100・5回
U76NER:50/100・3回
ストラテジーカード
ファーストステージ:使用済(→ROUND1・中堅戦)
セカンドステージ:使用済(→GAME PANIC・大将戦)
最終順位フロー
4位確定

もう既に順位が確定しており、予想もへったくれもないと言えばそうなのですが、レジャーランドについては簡単にここまでの振り返りをしていきたいと思います。
やはりと言いますか、最初のファースト第2試合のSILK HAT戦が最大の分岐点だったように感じてしまいます。
ストラテジーを受けたことがチームとしては予想外だったように見受けられましたが、序盤ですし流れを作り出す意図からカードの使用の可能性は十分に予測できたと考えています。(実際にレジャーランドでも遂行したことのある作戦です)
前季こそ策士的な立ち回りを見せていた反面、やりこまれる側に回ると正直見通しが甘いように思えてなりません。
また、ストラテジーを有効活用されたものの、その時点ではレジャーランド側にも勝機があった試合でした。
1-PINが大将戦で6ptを取れば逆転で勝利、という局面でしたが、相手側の自選で自己ベストを出されて敗北。
またその自選は、かつてのBPLで別選手に勝利している実績がありましたが、だからこそ選曲はされまいという油断があったように見えてしまいます。
相手が強かった、というのは間違いのない事実だと思いますが、それ以上に油断が垣間見えた試合で、正直に言うとここからすでにレジャーランドには暗雲が立ち込めていたと考えています。
いずれにしても、その第2試合で勝利していれば、今この局面でも可能性を見出せていただけに、非常に悔やまれる結果となってしまいました。

まとめ

今回はこれまでの形式からガラッと変えてみました。
リーグ戦も終盤で、次戦に向けて、というよりはそのあとを見据えた方が良いと考えた次第です。
次回はトーナメントの組合せも確定したところで、トーナメント戦の各試合をメイントピックとして扱っていければと考えています。
だいぶ公開が遅れまして申し訳ございませんでした。
また次回の記事でお会いいたしましょう。

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