#6 山奥で1人パンを焼き続ける10年待ちのパン屋さん
10年待ち?えっどういう事
ハマ「おはこんばんにちわ-アンドレディオでございますー」
マツ「どうもーしっくりいきますね」
ハマ「今回もよろしくです。このアンドレディオなんですけどね、結構聴いてもらっているんですよ」
マツ「ほんとですかー? 笑」
ハマ「今回アンドレディオさせていただくのは、パン屋さんにアンドレディオ」
マツ「パン屋さん? けっこう普通ですね」
ハマ「それがですね、普通のパン屋さんじゃないんです。我々がアンドレディオさせていただくのは普通のパン屋さんじゃないんです」
マツ「そりゃそうでしょうねー」
ハマ「それはね山奥で1人パンを焼き続ける10年待ちのパン屋さん」
マツ「えっどういうことですか?遅いんですか? 火力? 笑」
ハマ「じっくり焼いてる訳じゃないんです 笑」
マツ「じゃあなんですか?」
ハマ「注文が殺到してまして、このパン屋さん注文してから届くまで10年かかります」
マツ「それはおかしいですよね 明日パン食べたいと思っても10年後の明日に来るってことですか? 笑」
ハマ「実はねテレビで紹介されたんですね。その時は1か月半待ちだったの」
マツ「まあ それでもそうとうですけどね」
ハマ「それで僕がこの間見たときには半年待ちだった。今日の段階で注文が入り切っていて10年先になりました」
マツ「注文が入り切っていてって言っても10年も待たせる前に注文をストップしなくちゃいけないですよ 笑」
ハマ「ミスですか? 笑」
マツ「ミスですよ」
ハマ「そんな方じゃないんです。ひとりひとりにパンを届けたいという熱意」
マツ「あれ?それ一個一個1人で電車で持っていくわけじゃないですよね?」
ハマ「違います 配送です」
マツ「そんなに美味しいのかな?10年も待つほど」
ハマ「疑ってますね」
マツ「だって10年待つんでしょ? 笑」
ハマ「10年待ってみたいと思うパン屋さん」
マツ「それホントですか?見たとき一か月待ちだったからいいなと思ったんでしょ?」
兵庫県丹波でお店を開く訳とは?
ハマ「2016年、昨年にですね兵庫県丹波市にヒヨリブロートって言うパン屋さんがオープンしたんですね」
マツ「ええ」
ハマ「34歳の女性がインターネット専門で営業しているパン屋さん。最初は実店舗で考えていたみたい」
マツ「それはそうですよね、だって焼き立てじゃないってことでしょ?」
ハマ「東京でね実店舗でやろうと思ったんだけども、今は山奥。そこでパン屋を開くきっかけとなったのは、たまたまそこのパン屋さんがお前のパン美味しいから裏の倉庫をパン屋に変えたらどうだって」
マツ「それも水が良いから丹波に決めたとかそういう訳じゃないんですね?」
ハマ「どうなんだろうねー 本人に聞いてみないとね 笑」
マツ「そうですね 笑」
ハマ「お忙しいから」
マツ「だってずっとパン屋を焼いているんですもんね」
ハマ「そしたらねその大家さんの友達の大家さんがだったらウチに住んじゃいなよって、住む場所も決まったらしい」
マツ「えーそうなんですか?」
ハマ「とんとん拍子に丹波の山の中で営業していると」
マツ「1人でパンを焼き続けているんですか?すごいですね」
ハマ「インターネット販売の良いところは、パンって売れ残ると捨てちゃうことになるんだけどね」
マツ「受注生産になりますもんね」
ハマ「そうだから残らないらしいね」
パンのレシピは楽譜と同じ
ハマ「この方は元々リクルートに勤めていてパン好きの同僚と休みの日にはパン屋さん巡りをしていたらしいね。そこで自分の好みのパンとかもわかってくるらしく」
マツ「あーなるほどね」
ハマ「このパン私に合うなとかね。その好きなパンの共通することがね、後に弟子入りすることになる志賀勝栄さんっていう日本を代表するパン職人との関係があるパン屋なんだって」
マツ「へえー」
ハマ「シニフィアンシニフィエって言う店」
マツ「えっなんて言ったか全然わからない」
ハマ「ここで7年間修業をしました」
マツ「じゃあ独立してすぐにパン屋を開いたってことか?」
ハマ「それからドイツに渡ってドイツのパンの焼き方を学んで帰ってきたみたい」
マツ「師匠の焼き方に納得いかなかったのかな?笑」
ハマ「師匠とは別の道を進みたいっていう信念もあるみたいね」
マツ「あーそうなんですかへえー」
ハマ「パンは酵母しだいらしいね。パン職人とは酵母の飼育係だとこの方は言っているね」
マツ「あーそうなんですかでも食べちゃうんでしょ 笑」
ハマ「この方さらにレシピとか作り方を公開しているブログに」
マツ「へー」
ハマ「こういう風に作れば作れるってね。師匠の教えでレシピは楽譜と同じで二度と同じパンは作れない人が違えば皮膚に付いている菌もちがうからって」
マツ「酒と一緒ですね」
ハマ「だからレシピを公開して個人財産からみんなの共有財産にしたいっていう理由らしいね」
マツ「師匠もえらいですね。それどっちの師匠なんですかね?ドイツ 日本」
ハマ「日本の師匠だとおもう志賀勝栄さん」
マツ「すごいなー師匠って」
月の暦に従ってパンを焼く 新月~満月までの20日間
ハマ「ドイツのパンの焼き方っていうのも驚きでね」
マツ「ええドイツパンですもんね」
ハマ「月の暦に従ってパンを焼くんだって」
マツ「えっあそうなんですか?」
ハマ「月の新月から満月の20日間だけパンを焼く」
マツ「あっそうなんだーへー」
ハマ「残りの10日間は旅にでる」
マツ「えっどこに?」
ハマ「はっ?笑 これがこのパン屋さんの特徴の一つでもある」
マツ「それで10年待つ?だって20日は働くわけだからなー」
ハマ「新月から満月まで毎日焼き続けるみたい」
マツ「なるほどー」
残り10日間はお手伝いの旅
ハマ「旅に出るってさ10日間休めるって思ってるでしょ?」
マツ「おもってます」
ハマ「この方は違うんです。10日間何をしているかと言うと」
マツ「パンを食べ歩いているんですか?」
ハマ「僕も10連休なんていいなーなんて思ったんだけどびっくり」
マツ「そうですよねー」
ハマ「それが小麦粉の生産者の農家の所でお手伝いしてるわけよ」
マツ「それ旅じゃないですよ」
ハマ「お手伝いって簡単なことをお手伝いしたいってだから言ってコンバイン洗車したりアスファルトコーキングしたりして生産者の顔を見たいって、遊んでいるわけじゃないんです」
マツ「旅のルールではないなー 笑」
ハマ「旅ってだからインプットする時間なのかもね。新作のパンのアイデアとかね」
マツ「あっ新作のパンってあるんですか?」
ハマ「このお店毎回違うパンを作っている」
マツ「ネット注文も何が来るかわからないわけだ」
ハマ「ボックスだからね。店主の選んだパンがボックスで届く」
マツ「あーそうなんだ」
ハマ「二度と同じパンは作らないからこの方」
マツ「あーそうなの?」
ハマ「いままでパンの種類は100種類を超えている」
マツ「すごいですね!」
ハマ「びっくりだよね」
マツ「びっくりです。そんな人」
物々交換で人とつながるパン屋さん
ハマ「たまにイベントで店頭販売もしているみたいね」
マツ「そうなんだー」
ハマ「イベントに参加する理由は生身の自分を知ってもらう為、生身の人間からパンが届いているということを伝えたいらしい」
マツ「なるほどね」
ハマ「自分の人柄なども知ってもらいたいから出るんだけど、もう長蛇の列よ」
マツ「もう実店舗やればいいじゃんね」
ハマ「実店舗だと残ってあまるとさー」
マツ「だってもうあまらないでしょー笑」
ハマ「こんなパン屋さん聞いた事ある?」
マツ「いやない。そんな友達もいないし 笑」
ハマ「この方丹波の家賃3万円のシェアハウスに住んでる。パン屋って儲からないのかな」
マツ「いやいや儲かるでしょここまできたら 笑」
ハマ「あとねこの方ね、丹波では物々交換でコミュニケーションを取っていて定食屋さんで食べてもお金は払わずパンを渡す。物々交換で人と繋がっていく。自分が心を込めたものの交換だからって」
マツ「その人はそう思っているかもしれないけど。相手がまたかーって 笑」
ハマ「だって美味しいんだよ」
マツ「あっそうか 笑」
ハマ「私もちろん予約しました」
マツ「えっしたんですか?」
ハマ「10年後パンがやって来ます」
マツ「絶対覚えてないよね 笑」
ハマ「そんな感じで今回はおしまい」
マツ「心が洗われる回でしたね」
ハマ「そんな感じしなかったけど 笑」
ハマ「今回のエンディング曲は大橋トリオ/SHE」
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