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初・東カレデートで愛宕おじさんとお食事した話

山頭火さんとのデートに疲れ、CA専用マッチングサイトの「ダブルプレミアム」をお休みして半年、世の港区女子が使っている「東カレデート」のデートをアプリを登録してみる事に。

「pairs」や「omiai」や「Dine」も登録はしたけど顔写真が必須でないのはイイねを頂いても返し辛いのと、ある程度の条件で絞るとなった時にやはり年収とお顔写真の清潔さは大事と思い当時は東カレメインでデートをする事に決める。「デート代は男性が払う」に設定する事で、財布を出す出さないに拘る謎の男性からのしがらみも気にしなくて良いかと。

他アプリでは、前回の山頭火さんを反面教師にして職業を入れずに登録していたのだが、東カレでは入れた方が審査が通り易いかなと思い申告。

プロフィール写真も、メインは顔がハッキリと分かる程良い美肌加工をした浴衣にビールを持った写真にし、海外の写真や髪を下ろした写真を数枚に設定。

「夜景の綺麗なレストランで乾杯も好きですが、赤提灯の居酒屋さんも大好きです」と、お酒好きをアピールしつつどんなお店でも大丈夫な事を主張。

数日で何人かの男性からメッセージやバラ(イイねみたいな物)を送って頂き、何人かの方とお食事に行く事になった。

東カレを始めて感じた事は、登録している女性が皆んな20代の若くて可愛らしい方ばかり。(当時私は32歳)

男性はハイスペを謳うだけあって高収入の港区おじさんが多く、たまに若い実業家がいるなと言う印象。

東カレのアプリ内で写真を投稿するSNSの様な機能があり、高級車や高級ディナーや愛犬の投稿に対して異性からの媚びたコメント…と、途中から私が求めていた世界とは違うのでは?これはパパ活アプリ?と疑問が浮かぶ。

このまま辞めるのも道だ…まだ間に合う…と悩んでいる内に、お食事のお約束が具体的に決まってしまい取り敢えず社会勉強だと思いお会いする事に。

嫌な目に遭いたくなかったので、ある程度常識がありそうな45歳経営者の男性と都内でディナーに行く事に。

「是非、夜景の綺麗なレストランで乾杯させて下さい。」と、愛宕の素敵なレストランを予約して下さった。以降、愛宕のおじさんと呼ばせて貰う。

私は元々歳上の方が好きなので45歳はお話をするには丁度良いなぁとの印象。プロフィール写真も鍛えた身体を強調しつつ身なりを清潔に保っている写真や、革ジャンをキメキメに着て自撮りしているのも似合っていて可愛らしいなと思ったし、最悪パパ活状態になっても生理的に許容出来るなと思った。

その日はとても寒い1月だった。愛宕のレストランの入っているビルの下のカフェで待ち合わせをして最上階のレストランへ。

愛宕おじさんは背が高く、がっちりと鍛えている身体にスーツを着こなしていて素敵なおじさまな雰囲気。サーフィンが趣味らしく肌が焼けているのは健康的なのだが、シミやニキビ跡の肌荒れがやや気になる。でも暗いレストランなら気にならない程度(失礼)。声もハキハキとして大きく、常連さんの様でお店の方への挨拶も完璧。何も心配せずこの夜を楽しむ事が出来そうだったし、愛宕おじさんに恋する可能性も感じられた。

食事はフレンチのコースにシャンパンで乾杯。飲み物の好みを伝えたら即決で決めてくれる所も気持ちが良い。簡単に自己紹介をして、お互いの仕事の話や恋愛の話をする。東カレでデートをするのが初めてだとお伝えすると、とても喜んでくれたのと張り切ってくれたのが嬉しかった。お酒も強く、シャンパン白ワイン赤ワインと飲んでもまだ飲めるとの事で、バーコーナーに移動してウィスキーを飲む事に。途中下ネタが増えて来て、「おとうふちゃんは何カップ?」と聞かれたけれどいやらしい感じがしなくて普通に盛り上がった。「Gカップの子と飲めて嬉しいなぁ。」と何度も呟いていて、おじさんも元気だなぁと思った。

バーに移動する際に、一緒にタクシーで帰ろうと言ってくれていたので時間を気にせず結構飲んでしまった。愛宕おじさんはギラギラしているんだけど少しビビりでとても優しい。決して自分から誘わないんだろうなと言う安心感があり、初対面で気を許して飲み過ぎてしまった。これ以上飲むのは記憶なくすな、と判断して「そろそろ帰りましょうか」と。タクシーを拾い、愛宕おじさんの自宅が手前なので先に降り、1万円を渡される。「またご飯行こうね。」と爽やかに去って行く。港区おじさん船田さんの様な人だ。(船田さんは東京カレンダーのプチドラマに出てくるおじさん)

帰宅したら愛宕おじさんからお礼のLINEが入っていた。短く返信して、可能性はあるなと思いスライドはしなかった。

パパ活アプリかと思っていたけど案外優良アプリかも。と次のデートに前向きになった。

けれど、それは大きな間違いだったと2人目以降のデートで思い知る事となる。

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