『塔』2023年11月号掲載歌
小林信也選として、若葉集P.170に6首掲載していただきました。
乾杯の音頭を取った年下の上司のシャツの柄が気になる
寛解をしても戻らぬ握力にレモンは客にしぼってもらう
予告なく会長が来て朝礼は前置きだけで終わってしまう
一斉に夏季休業を取るという隣の部署の水やりをする
嘆くのはやめてB'zを口ずさむ傘を忘れた午後に降る雨
朝顔の蔓巻く先にある日々にやさしい風が吹きますように
P.178の選歌後記で4首目の歌を引いていただきました。
また、小林みどりさんに9月号の下記の歌の評をいただきました。
鈍感と言われるように振る舞って眠れぬままの明けの三日月
ありがとうございました!