『塔』2024年7月号掲載歌
真中朋久選として「若葉集」P.199に鍵前🔑6首掲載していただきました。選歌後記もありがとうございます。
今回は、おもち(吉村のぞみ)さんと練馬区立美術館に行ったときのことを詠みました(なんと私のバースデーです🎂)。
おもちさん、いつもありがとう🫶
また、P.232に5月号の若葉集の評を小野まなびさんよりいただきました。
今回で若葉集は卒業だったので、「若葉集を終えて」も載せていただきました。
◾️若葉集より
カフェラテの細かい泡を春風が優しく撫でていくバースデー
ワクチンの会場だったセンターの隣の美術館に赴く
春光は等しく照らすカラフルなキリンの像も小暗き椅子も
ペンギンの像に並べばわたくしもペンギン村の住民となる
没後ではなく生誕で紹介をされおりすでに亡くなりし画家
鳥たちは巻かれた中でどれほどの時を待ったか秀畝の画巻
※2首目を選歌後記で触れていただきました
◾️五月号若葉集評(小野まなびさん)より
議事録に占拠されてる後輩の机の隅にパイの実を置く
◾️「若葉集を終えて」より(全文)
「目指せ、豊穣祭」
大学生の頃に授業で少し齧った短歌を再開してもう三年が過ぎた。インターネットサイト「うたの日」への投稿から始まり、そこで得た仲間たちに刺激を受けて塔へ入会したのだった。
毎月の月詠は締切との闘いだったが、毎月十首を送る生活を振り返るとあっという間の一年だったように思う。この先も、豊穣祭に歌を載せることができるくらい、細く長く続けて行けたらと考えている。