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ざっくり愛媛旅行記

30年ぶりくらいに愛媛に行った。
目的は、「道後俳句塾」という俳句のイベントである。
9/16・17の土日に行われたこのイベントの前後にもなんとか休みをもらって、5日間の旅行とした。
というわけで、ざっくり旅の記録を残しておきます。

1日目 9月15日(金)

途中、線路にパンプスを落としてしまったお姉さんに遭遇したりしながら、9:35羽田発の便で松山へ。着陸前に瀬戸内海の島々が見えてテンションが上がった。

松山空港では蛇口のみかんジュースに出迎えられる(買わなかったけど)。
宿は道後温泉に取ったので、空港からまっすぐバスで道後温泉へ。

宿に荷物を置き、上人坂をチラリと下見。
伊月庵を通り過ぎて宝厳寺の入口まで。
と、ひみつジャナイ基地のスタッフ? 管理人? のおじさまに招かれて中に入る。
言われるがままに願いごとを吊るし、アンケートに答えて、みかん・いよかんのパックジュースをいただく。
道後泉海という温泉むすめのキャラクターの企画展示をしていた。
湯築城の歴史や、石手寺のことも聞く。

そのまま大街道に向かう。
「みしま」で抹茶パフェを食べ、いざ松山城へ。

徒歩でも行けそうだったので、ロープウェイもリフトも使わず東雲口登城道ルートで。
松山城は現存12天守だけど火事で消失したりしているらしく、それで国宝ではなく重要文化財ということのよう。
AR体験が楽しかった。
帰りは県庁裏登城道ルートで「登り石垣」を見ながら徒歩で降りる。

いよてつ髙島屋まで歩いて、紀伊國屋書店で本を2冊(夏井いつき『鶴』、『吟行・句会必携』)を買う。
そのまま銀天街を歩き、夕飯は「おるがん」にて、ドリアや海老フライを。プリンもおいしかった。

その後は宿に戻って温泉に入って就寝。なんだかんだで2万歩近く歩いた一日。

リフトの下を歩く

2日目 9月16日(月)

いよいよ俳句塾、なのだけど道後俳句塾&参加者各位にからむ部分は詳細割愛いたします。
誰が(と)何をしたというのをどこまで言っていいかわからないため……。

この日は朝起きてから、まずは温泉、そして宿で朝食。
俳句塾は午後からなので、石手寺まで行ってみることにする。四国八十八箇所の51番札所だそう。
歩ける距離だから歩いたけど、本当に暑かった……。

本堂参拝の後、マントラ洞窟を歩いて、逆側に出たところで大仏も見られた(通りがかりのおじさまに聞いた)ので、そのまま宿の方に帰ろうとしたら、洞窟の中で見ていない部分があることに気づく。
慌てて戻って……とやっていたら時間がなくなり、帰りはちょうど来たバスに乗った。
汗だくだったので宿でシャワーを浴び、俳句塾の準備をして、ランチしつつ子規博物館へ。

今回の俳句塾は、登壇選者が組長こと夏井いつき先生、西村和子先生、松本勇二先生で、欠席ながら選をしてくださったのが宇多喜代子先生。
一日目は、事前投句分の全句評と各選者の選の発表。
ありがたくも松本先生と宇多先生の選に入れていただいた。
勉強会につき未発表扱いとのことなので、どこかに出そうかと思う。

夜の懇親会にも参加して、宿に戻って温泉に入って就寝。

石手寺の塔

3日目 9月17日(日)

俳句塾の二日目。
この日はまず子規博物館に集まって、説明を聞いてから吟行。
みんなで宝厳寺まで歩いて記念撮影のち解散、約1時間後に投句締切だった。
伊月庵でふるまっていただいたみかんジュースがおいしかった。

投句後にランチに出て、午後の講評は予定から30分押しで始まった(押した時間で博物館の常設展を見た)。
選者は宇多先生以外の3先生。司会進行は正人さんで淀みない。
吟行はみんなと句材が似がちだからどうやって攻めるか……と考えるのが大変だった。
正面切って勝てるだけの句を詠めるようになりたい。

この日は西村先生に一句選に入れていただいた。

この晩ももちろん温泉で、毎日2回温泉に入る最高な生活を継続。
そして翌日も他の宿へは移動せずに延泊することにした(色々面倒になったため……)。

伊月庵でみかんジュースのお接待

4日目 9月18日(月)

あと二日、観光して帰ることにしていたので、
前日句友さんに聞いた大洲に行くことにする。

普通に電車で行くつもりがダラダラしていて出遅れ、さらに調べたところ、道後公園の前からバスで行けることが判明。
片道1,250円、高速も使いつつ行くと約一時間で到着した。

まずは臥龍山荘へ。崖への「懸り造り」という様式で建てられた不老庵が圧巻。

そして盤泉荘。ここはあちこちに椅子があって、川べりの風景を望める。
井戸みたいなのを紹介してくれたり係の方も感じよく、観光客も少なく落ち着いていてよかった。

大洲城方面に向かいつつ、スコーンとブラックベリーソーダで軽めの昼食。
文房具屋だった店舗をリノベーションしてカフェと宿にしたとのこと。
ゆっくり見ている時間がなかったけれど、リノベーションされた店舗や宿がたくさんある街だった。

大洲城へ入る頃、急に雨が降り始めた。
ここは泊まれる城として有名らしい(行ってから知った)。
2004年に再建された天守と、現存の櫓。櫓の佇まいがよかった。
雨がしばらく強かったので、弱まるタイミングまでのんびりと。

大洲城を後にして、コミュニティバスで大洲駅へ、そして予讃線にて松山に戻る。

予讃線には目の前が海! として有名な下灘駅がある。たぶん青春18きっぷのポスターにもなっている。
ここを通る時に観光客が大量にいて、思わず車内から写真を撮った(さすがに載せないけど)。
予讃線からの夕陽は噂に違わず素晴らしかった。

松山駅の駅舎にある店でステーキと海老フライを食べて、宿に戻った。
温泉に入って就寝。

予讃線からの夕陽

5日目 9月19日(火)

最終日。夕方の便で帰るので、市内で過ごすつもりで起きる。
松山市内にも下灘駅みたいな、海が目の前に迫る駅があるらしいと知り、行ってみることにする。
朝食後、椿の湯に寄りつつ、松山市駅を目指す。
道後温泉駅でいよてつのワンデーパスを買おうとしたら、平日は窓口がやっていなかった。
仕方なく、路面電車一回分、余分に支払う。

ワンデーパスは1,900円だった。空港までのバスにも観覧車にも乗れるので元は取れる計算。
松山市駅から高浜線に乗って梅津寺駅を目指す。
ここは『東京ラブストーリー』のロケ地らしい。確かに海が目の前。降りて、少し手を浸したりする。
思い立って、隣駅である終点、高浜駅まで行く。

目の前に港があり、瀬戸内の島々に簡単に渡れそう……とあれば行くしかない。一番近くて、本数も多い興居島(ごごしま)の由良へ。片道なんと250円、約15分のフェリーの旅だ。

着いたらちょうど昼時で、島産のひじきの天ぷらの乗った島うどんを食べる。
そのまま、島の反対側まで歩く。坂道で20分くらい、蜜柑の木を眺めながら行く。
着いた先の海はめちゃくちゃ綺麗だった。
小一時間、浜辺でひとりでぶらぶら。
帰り道、また坂を登るのか〜と気怠く歩いていたら、軽自動車に乗ったマダムが声をかけて乗せてくれた。
マダムに、実は俳句のイベントがあって〜と話すと、昔この島の小学校に夏井いつき先生が来て俳句の授業をしてくれたとのこと。組長の話を聞けて嬉しい。
約2時間の滞在を経て、島を後にする。

その後、いよてつ髙島屋の観覧車に乗り、子規堂をチラ見し、大街道でみかんソフトを食べてホテルに戻る。
荷物を取って、リアルな俳句ポストに投句して、リムジンバスで空港へ。
19:10松山発羽田行きの便で東京に帰着。

以上、楽しい旅でした!!

興居島のビーチ