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人形服の型紙をつくるときに気をつけること

こんにちは、おとなしです。

最近は人形服の試作に明け暮れておりまして、各種SNSの更新が全くできていないのですが、
せっかくなので、お洋服の型紙を作るときにどんな事を考えているか、私なりにまとめてみようと思います。

型紙作りの時に考えることは、例えば、

・美しく見えるかどうか
・デザイン画のイメージ通りにできているか
・縫う時に無理のある仕様になっていないか

・・・など色々ありますが、人形服でとくに重要なのが、
生地の厚みや、縫い代が重なる枚数を考えることじゃないかなと最近思います。

私が作っているお人形服は22センチや27センチのお人形で、1/6サイズと呼ばれるものが多いです。
サイズが小さいので、お洋服のバランスを考える時にミリ単位での調整が必要になります。

単純計算でも5ミリずれたら、人間の服で言うところの3センチ程度の誤差が生じることになるので、
少し丈が長いなと感じた時に2ミリ減らそうとかそういう話になってきます。
それでも、2ミリ減らすだけでバランスがとても良くなったりするので型紙作りはおもしろいです。

ミリ単位の調整が必要なのにはもう一つ意味があって、生地の厚みや縫い代が重なる枚数によって、
予定していたサイズよりかなり小さく仕上がってしまうことがあるからです。

厚めの生地を折り返したり、生地を縫い合わせて表に返したりすると、
もとの型紙より2ミリぐらいサイズが減ってしまうことがあります。

2ミリの誤差でもお人形サイズだとかなり気になるので、
そういった部位については、型紙のサイズに生地や縫い代のぶんをあらかじめ足しておく必要があります。

これが試作する前に気がつけば良いのですが、たいてい縫い上げてから気づくことが多く、
まだまだ勉強しないといけないなと毎回思います。

人形服の試作は、小さいので縫製の精度も必要になりとても肩が凝りますが、
だんだん形になっていくのを見るととても楽しいです。

型紙作りは謎解きのような一面もあって、なぜ思っていた形にならないのか、
答えが分かったり良い対策をひらめいたりすると、スッキリした気分になります。

地味で孤独な作業ではありますが、これからも色んなお洋服を設計して、
縫う前にしっかりと予測が立てられる、デキる人形服作家に成長していきたいなと思います!

それでは皆さま、ステキなドールライフを!

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