距離感と"その時の"正解

人付き合いが苦手だ。
ひとりが好きだしひとりでいるのが苦痛ではない。
ただ、ひとりでいたくても実際私ひとりじゃ何も出来ないから結局人付き合いは大切だ。
苦手だけど必要であり生きていくうえで大切なことだと思っているから出来るだけ良好でいられるように努力はしている。
しかし頑張れば頑張るほどいつだって人との距離感の正解が分からず上手く付き合えているなと実感することはない。頑張らずに出来る人になりたかったね。
人付き合いが苦手であると同時に人見知りでもある。だから苦手なんだろうな。
ただ昔何かで見た「大人になっても人見知りだというのは甘えだ」みたいなニュアンスの言葉が結構刺さっていた。小さい頃は人見知りだと言えば何となく許される雰囲気があったが、大人になると確かにそんなこと言ってられない状況にもなる。だから未だに人見知りはするし人と話すのも苦手だけど、その言葉に逃げずにとりあえず頑張っている。まぁ失敗することの方が圧倒的に多くて人見知りなんで…に逃げたくなるけど。

そんな訳で当たり障りのない適度な距離感を保ちながら日々過ごしているけど、毎度やってくる問題がある。
何気ない会話の中で突然やってくる「趣味とか好きなものあるの?」系の質問。
この手の話題に毎度困って毎度苦戦しておそらく毎度答えを間違えている。

どのラインまで踏み込んで話して伝わるのかの距離感が分からない。
好きなものを聞かれた時、アイドル好きであることをオープンにしている訳ではないが隠している訳でもないし他にこれと言って好きなものが思いつかないからアイドルが好きと答えることが多い。しかしアイドルが好きだと伝えてそこを深掘りされてもおそらく相手はそんなにアイドルに詳しくないかもしれないからそれ以上聞かれてもどこまで話して良いか悩むし、相手もマニアックな答えを聞いたところで反応に困るだろう。これが本当に難しい。質問されたら頭の中で一旦大量の私が脳内会議を始めて最適な正解を議論するから答えるのにワンテンポ遅れるしそんな短時間で正解が導ける訳もないから中途半端な答えになって会話がぐだぐだになっしまう。そうするとアイドルの良さも伝えられなければ自分の対応力の無さも露呈して落ち込んで自己嫌悪になるという最悪の悪循環になる。
こういうときにどのグループが好きなの?って聞かれるのも答えに困る。自分がその界隈にいるとどこまでが世間に認知されてるのかが全く分からない。アイドル好きなら知ってるであろうラインも事実オタク以外であればほとんどピンと来ないのだろう。悲しいけど現実だ。
おそらく世間から見ればマイナーであろうグループのことをおすすめしたいし知ってほしいと思ってしまうけど知らない話をされても困るのは身をもって実感している。いつだってその場での最善の正解を考えてしまってとりあえず無難にメディアによく出ているグループを出すが、それも世間のイメージと自分の好きのズレを感じて上手く好きなことが伝えられない。それにそんな理由で好きだと口にしてしまっている自分に嫌気がさす。

そもそもこういう話題を相手は本気で知りたいと思っている訳ではないことは分かっている。ただの世間話にすぎない。気を遣ってもらってる会話だと分かっている。
それでも無駄に正直に答えてしまうし、でもそれを詰められたら無難に答えてしまうし何気ない質問ひとつでこんなにも頭を使うから人と話すのは疲れる。

こういうシチュエーション逆も然りである。相手の会話に上手くリアクションが取れずに何と返すのが正解だったのか終わった後ひとり反省会を開くことはしばしばだ。ただやっぱり人付き合いが苦手なくせに話しかけてもらえるのは嬉しいと感じてしまうのでなんとか相手の期待に答えたいと会話をしてみるがリアクションの正解が分からないたびにああ自分がしているのはこういうことなんだなと身をもって痛感する。そもそもこの考え方が身を滅ぼしているのは分かっているがもう反射神経かのように体に染み付いてしまっている。会話ってどうやってするの?ってたまに本気で思うことある。

例えばドラマにハマってますとかも言いたいけど、私が専らハマっているのは深夜ドラマが多いので伝えても分からないだろうし好きなシーンは好きだ以上の感想が見つからないから共有の仕方が分からない。それに好きな俳優さんアイドル目当てで見てるドラマもあるからドラマの感想がズレてることもある。言っても伝わらない話を自分できちんとオチまで話せるか?って言われたらそれは無理だ。大好きな作品を自分のせいでつまらないものだと思われたくない。


いつも書きたいことは結末まで頭の中にあるのにそれをいざ言葉にしようとすると頭の中がそのまま言語化されることはなく書きたいことが伝えたい文章で書けないことがある。こういうところが上手に会話を続けられない要因のひとつなのかなとか思ったり思わなかったり…なんて。自分のnoteだから何をどう書いても私の勝手なので好きに書いている。いつも同じような内容をダラダラ書いてしまうのも本当に伝えたいことが何かわからない内容でもまぁこれが私だし徐々に成長していたらいいなの激甘気持ちで思ったことを書いている。それでも読んでくれる方がいることに感謝だ。


まぁだから、特別親しい訳でもなくかと言って全く知らない訳でもない人との間を埋めるための会話って世界一難しくて悩むよねって話。


いつだってその場所での適切な距離感を探しながらその場所での最適な正解を求めて平和に過ごしたい。
あ〜難しいことだらけだな〜〜〜〜!!!!!



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