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歩を犠牲に王が生きる

臨床共育に犠牲はいらないと言いながらも、
使わざるを得ない状況だってある。

それは、何を優先して物事を行なうのか、ということ。

臨床実習のように期限がシビアに設定されている場合、
何かを優先させる為に、
何かを犠牲にしなければならない。

例えば、将棋を例にしてみれば、
超初心者ほど、歩など駒を取ることに終始してしまい、
王に隙が出来てしまう。

目の前の取りやすい駒に飛びついてしまうのだ。


超初心者は、重要な局面で選択を誤っていることに気がつかない。

あえて駒を捨てる事で、王を生かす戦法を知らないし、
知っていたとしても、行動出来ないのだ。

もしかすると、犠牲と思うからそれが出来ないのかもしれない。


物事は、選択と集中が重要だ。

臨床実習に話を戻してみれば、
目的に合致した最も重要なことに時間をかけ、
細かいことは後回しにして考えるべきだ。

そのことをバイザーは教えてくれない。

もし、目の前の細かい事に囚われている学生さんがいたら、

 ・実習終了日までのゴール
 ・1ヶ月先のゴール
 ・2週間先のゴール
 ・1週間先のゴール
 ・明日までの課題
 ・今日するべき事

を一緒に設定してあげよう。

いわば臨床実習生は、
臨床という将棋の超初心者なのだから。


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