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心のブレーキを解放しよう!

残念なことに、学生さんのほとんどは、
心にブレーキを踏んだ状態で実習にくる。

原因は「評価される」から。

実習の結果次第で、
進級できないことだってある。

確かにその通りだし、
身近な先輩がそうやって苦労してきた情報ばかりが
耳に残る。

別な例だが、こんな体験はしたこと無いだろうか?

友達と話をしていると、
ついつい誰かの不幸話に花が咲く。

やれ、誰が誰と付き合って別れた。
やれ、ちょっとカッコイイ(可愛い)奴のヒドイ話。
やれ、芸能人の誰それが整形だ。
やれ、隣のオバサンが向かいのお宅の裏事情に詳しい。

ちまたの噂も、テレビも、雑誌も、
どこを見回しても、人は不幸話が好きなのではないかと
錯覚する程溢れている。

実は学生さんたちも、
自然とそんな不幸話をして
恐れを楽しみ、ストレスを回避しようとしている。

誰かを不幸にすることで、
自分自身を安心させようとしている。

だが、これはイケナイ。

何故って、誰かのものだったとしても、
ツライ話や不幸な話を繰り返し追体験しているのだから。

いつも言っているが、
脳と潜在意識は善悪を判断しない

記憶情報を潜在意識下に落とし込むには、
同じことを繰り返し行うことで実現できる。

つまり、不幸話をして自分を安心させようとする行為は、
脳内を走る微弱な電流でもって
脳に不幸の追体験という記憶情報を焼き付け、
潜在的にその情報通りに行動する意識を
創り出してしまう。

さあ、では僕らスーパーバイザーは何をすべきか?

今、目の前にいる学生さんに、成功体験を重ねさせる。

これに尽きる。

目の前の学生さんが臨床実習を楽しい体験としてくれれば、
後から来る学生さんにも「楽しい」が伝播する。

地道な努力かもしれない。
すぐには功を奏さないかもしれない。

でも、それでも、
これから臨床にでてくる若い芽には、
魅力に満ち満ちた、現場を伝えていくことをしたい。

それが、トリガーとなり、
ひいてはあなたの職場に
あらたな仲間を引き寄せる
アンカーになるかもしれないのだから。

作業療法塾 主宰 齋藤 信
臨床共育メンター(R)

「臨床共育」の研究と実践の資金になります。論文化、書籍化のあかつきには、優先的に講義をしに伺います! あなたの情熱にありがとう!